反応[語句情報] » 反応

「反応〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

反応の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
の最愛の名を声にまで出してみても、その響きの中には忘れていた夢を思い出したほどの反応《こたえ》もなかった。どうすれば人の心というものはこんなにまで変わり果てるも....
私の父と母」より 著者:有島武郎
わさない性質《たち》で、色彩にすれば暗い色彩であると考えている。したがって境遇に反応してとっさに動くことができない。時々私は思いもよらないようなことをするが、そ....
生きている腸」より 著者:海野十三
ことを覚えた。 生ける腸《はらわた》は、実におどろいたことに、感情に似たような反応をさえ示すようになった。 彼がスポイトでもって、すこしばかりの砂糖水を、生....
幸運の黒子」より 著者:海野十三
アンプルの殻とを、看護婦に手渡しながら言った。 「最初のうちは、どうしても注射の反応は強いですよ。まだ二回目だからな。では、お静かに」 そう言って、院長は部屋....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
、しっかりして下さい」 水戸は、博士の身体を空気服の上から強くゆすぶった。が、反応はない。こんどは潜水兜の上から、とんとんと叩いてみた、それでも博士は気がつか....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
れは反射の生活である。外界が個性に対して働きかけた時、個性はこれに対して意識的の反応をする。即ち経験と反省とが、私の生活の上に表われて来る。これまで外界に征服さ....
赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
ない」 医者の来たのは五十分の後のことでした。早速カンフルを打ってみましたが、反応はありません。もうチアノーゼが薄く現われていましたし、身体もずんずん冷えて行....
恐しき通夜」より 著者:海野十三
大尉は専ら指揮を、理学士は器械部の目盛を読むことを、そして軍医がモルモットの動物反応を記録するのが役目だった。この三人の学者は、毎時間に、五分間を観測と記録に費....
地獄街道」より 著者:海野十三
になって、円タクを拾うと、例の女の家の方面へ飛ぶのだ。そのうちに、又々妖しの酒の反応が現れて、こんどは全身がかゆくなる。かゆくて苦しみ出すころ、自動車は彼女の家....
三人の双生児」より 著者:海野十三
かり、そのまま絶対安静にしているんだよ。いろいろな注射などをしたものだから、その反応が恐い。生命が惜しけりゃ、僕の云うことを聞いて、もう一時間ほど静かに横臥して....
断層顔」より 著者:海野十三
る七つの条件を示していた。脈搏の数と正常さ、呼吸数、体温、血圧、その他いくつかの反応だった。鏡の前に立てば、ほとんど瞬間にこれらのものが測定され、そしてスポット....
金属人間」より 著者:海野十三
いってみてください」 検事はあいかわらずがんばる。 「そうですね。細胞の電気的反応をしらべる実験を、このへんにある装置をつかってやります。もうひとつですね。こ....
大脳手術」より 著者:海野十三
か」 彼はまだ追及をやめない。 「それはもちろん周倒な試験がなされる。特に神経反応は念入りに検べられる。血行状態は心臓カージオグラフによって完全に確かめられる....
今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
んでいくが、どこかで先に滲みこんでいるA液と出会うと、そこでたちまち、猛烈な化学反応が起って大爆裂をするというわけだ。おそろしい発明だよ、液体爆弾というやつは」....
崩れる鬼影」より 著者:海野十三
元で、ラウドスピーカーのような声を張りあげました。でも兄はピクリとも動きません。反応がないのです。 「兄さん、しっかりして下さい――」 と今度は両手でゆすぶっ....