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反戦
「反戦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
反戦の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「党生活者」より 著者:小林多喜二
しがきかなかった。殊《こと》にこの戦争の時期に「メーデー」とか、八月一日の「国際
反戦デー」というような大きなカンパを前にして、彼奴等はどうでもこうでも党の力を根....
「反戦文学論」より 著者:黒島伝治
一、
反戦文学の階級性 一 戦争には、いろ/\な種類がある。侵略的征服的....
「一連の非プロレタリア的作品」より 著者:宮本百合子
動の光景が描かれ、チャーリー中野もそれに参加したと紹介されている。ニューヨークの
反戦デモに参加するばかりか、中野は三十年間転々としてアメリカであらゆる労役に従事....
「「現代日本小説大系」刊行委員会への希望」より 著者:宮本百合子
ことである。写実主義時代の日本の民主的な文学、浪漫主義時代の作家によってかかれた
反戦的な作品は、ここに見当らない。しかし、われわれがこんにちと明日の日本の文学を....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
十一字の形式の中に、今日の市民生活のさまざまの場面と情感をうつし出し始めている。
反戦的な短歌が少くない。これは日本の一般人の文学的形式として親しまれてきた短歌の....
「原爆詩集」より 著者:峠三吉
市民群衆そして警官、 押し合い 怒号 とろうとする平和のビラ 奪われまいとする
反戦ビラ 鋭いアピール! 電車が止る ゴーストップが崩れる ジープがころがりこむ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
春秋のために書いたが、内務省検閲課の内閲で赤線ばかりひかれて、発表されなかった。
反戦的傾向の故をもって。
三月十九日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書....
「戦争論」より 著者:坂口安吾
多くは決して好戦的ではなく、軍部と一部の好戦者が声をからしているばかりであった。
反戦的な庶民が駆り立てられて軍服を着せられ、戦地へ送られ、それでも兵隊になりきれ....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
抗主義というものは、決して貧乏人のやむを得ぬ方法のみとは限らないものだ。戦争中に
反戦論を唱えなかったのは自分の慙愧するところだなどゝ自己反省する文化人が相当いる....
「戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
私は戦争に関係のある作品を一本も書いていない。けれどもそれは必ずしも私が確固たる
反戦の信念を持ちつづけたためではなく、たまたま病身のため、そのような題材をつかむ....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
の居住者には、本当の田舎の生活は分らないものだ。 都会の青年たちにはかなり強い
反戦的気風を見ることができる。しかし、日本人の本心をたちわった場合、好戦論、
反戦....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
ってきた。その後、南京へ行っていた万国赤十字のひとから大虐殺の話をきいて徹底的な
反戦主義者になり、当座は付武官《アタッシェ》で大使館にいた山チイの愛人の鸛一さん....
「聴衆0の講演会」より 著者:中井正一
日曜日のテーマは「微笑」、金曜日のテーマは「東方の美」であった。 昭和十二年に
反戦論者の疑いで弾圧をうけてより、同じく十六年に自由の身となってより、二十一年ま....
「世界の裏」より 著者:国枝史郎
和させようとしていたのであった。 宗教の仮面をつけ、芸術のヴェールをかむって、
反戦思想や敗戦主義を、感情的に、国民に瀰漫させる程危険なことはない。厳に警戒すべきである。....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
するかもしれませんが、そんな連中を向こうにまわし、誠一が原子爆弾の記憶を生かし、
反戦論を高く唱え、人類を破滅から守ってくれることを期待しています。 誠一が一生....