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「反旗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

反旗の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地図に出てくる男女」より 著者:吉行エイスケ
の苦しみをこの身に衝けたいのです。パニヤ人は遂に英国のブルジョワと結託して同胞に反旗を飜えしました。我々は官憲の眼をくらますために木乃伊《ミイラ》の教訓的な役割....
姉川合戦」より 著者:菊池寛
かず、他の家臣達も、久政に同意するもの多く、長政も父の命に背きがたく、遂に信長に反旗を翻して、前後から信長を挾撃することになった。 越前にいた信長は、長政反す....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
なわれないでもないが、それは多く示威の形であらわれたので、かくばかり公然と幕府に反旗を翻したものではなかったからである。遠く離れた馬籠峠の上あたりへこのうわさが....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ではない。この勢いの激するところは翌二月における佐賀県愛国党の暴動と化し、公然と反旗をひるがえす第一の烽火が同地方に揚がった。やがてそれは元参議江藤新平らの位階....
花吹雪」より 著者:太宰治
画伯にして、三十年続けて官展に油画を搬入し、三十年続けて落選し、しかもその官展に反旗をひるがえす程の意気もなく、鞠躬如として審査の諸先生に松蕈などを贈るとかの噂....
日は輝けり」より 著者:宮本百合子
には、多大の犠牲が払われている。威光に恐れて、すくんではいるものの、いざとなれば反旗を翻す連中がずいぶんいるので、事件はますます拡大してしまったのである。利も入....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
野伊豆《やだのいず》などいう奴は逃出して故郷の大里城に拠《よ》って伊達家に対して反旗を翻えした位だ。そこで政宗の従士は百騎あったものが三十人ばかりになって終った....
カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
まり彼は自分の犯罪によって、単に人間に対してのみならず、キリストの教会に対しても反旗を翻すことになるじゃありませんか。これはもちろん、今日でも厳格な意味において....
生前身後の事」より 著者:中里介山
だが、当時は東京の三大劇場の一つで今の歌右衛門、当時の芝翫《しかん》が歌舞伎座に反旗を飜してここに立て籠《こも》ったこともあり、また我輩も先代左団次一座に先代猿....
九段」より 著者:坂口安吾
彰されるのだから当人の満足も深い。棋士たちの間には新聞社私製の九段が何だ、と云う反旗を示す者があるにしても、九段位争奪戦というものがあって、当人もそれに参加して....
三国志」より 著者:吉川英治
、馬岱と※徳が追いついてきて、 「城中の梁寛、趙衢のふたりが、留守を奇貨として、反旗をかかげ、夏侯淵に内応したものと思われます。ここにいてはご一身も危ないでしょ....
黒田如水」より 著者:吉川英治
って引揚げた軍中の一将荒木村重が、その位置する摂津の要地を扼して、突然、織田家に反旗をひるがえしたという早馬がこれへあったからである。 「村重が?」 「あの、荒....