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反橋
「反橋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
反橋の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「行人」より 著者:夏目漱石
うにちゃんと拵《こしら》えてあるんだ」と父が説明した。
三十六
反橋《そりはし》を渡る所で、先の人が何かに支《つか》えて一同ちょっととまった機会....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
お且つ飜々とふるいながら、衝と飛退くように、滝の下行く桟道の橋に退いた。 石の
反橋である。巌と石の、いずれにも累れる牡丹の花のごときを、左右に築き上げた、銘を....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
》をつき、三方に門を立て、東西南北に池を掘り、島を築き、松杉を植ゑ、島より陸地へ
反橋《そりはし》をかけ、勾欄《こうらん》に擬宝珠《ぎぼし》を磨き、誠に結構世に越....
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
を取って、吹溜りのように重り合う。真中へ拭込んだ大廊下が通って、奥に、霞へ架けた
反橋が庭のもみじに燃えた。池の水の青く澄んだのに、葉ざしの日加減で、薄藍に、朧の....
「源氏物語」より 著者:紫式部
朽葉《くちば》色の汗袗《かざみ》を上にした姿で、廊の縁側を通り渡殿《わたどの》の
反橋《そりはし》を越えて持って来た。お后が童女をお使いになることは正式な場合にあ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
によく似ていた。午後二時に南の寝殿へお移りになったのであるが、その通御の道になる
反橋や渡殿には錦を敷いて、あらわに思われる所は幕を引いて隠してあった。東の池に船....
「日和下駄」より 著者:永井荷風
《すみよし》を移奉《うつしまつ》る佃島《つくだじま》も岸の姫松の少《すくな》きに
反橋《そりばし》のたゆみをかしからず宰府《さいふ》は崇《あが》め奉《たてまつ》る....
「三国志」より 著者:吉川英治
と名づけ、一座の楼を金鳳ととなえ、それらの勾欄から勾欄へ架するに虹のように七つの
反橋をもってした。 「もし老後に、閑を得たら、ここに住んで詩でも作っていたい」 ....