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反軍
「反軍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
反軍の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「反戦文学論」より 著者:黒島伝治
みる。 四 アンリ・バルビュスの「クラルテ」も欧洲大戦から生れた、
反軍国主義文学である。この小説は、はじめの方はだらだらしていて読みづらい。バルビ....
「修身」より 著者:宮本百合子
くなりすぎるとばかり心配している。 しかも毎日新聞(十二月十五日)では「反戦・
反軍をあおる少年の犯罪が激増しており」それらの子供たちの「逮捕留置」が、いまの少....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
の数カ所と信州の教育会とで「非常時日本の姿」について講演したが、在郷軍人会は之を
反軍思想で赤化宣伝だと云って大声で怒号し始めた。該新聞社に町田罷免を迫ったり紙上....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
う痛恨事にあるのだ。軍事予算だろうが、軍縮会議だろうが、愛軍思想(?)だろうが、
反軍思想取り締りだろうが、もはや×××では云うことを聞かなくなって了ったらしいの....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
無論主として左翼に対しての用意であることは明らかだ。五月の軍刑法改正委員会では、
反軍の言動を軍刑法で処罰出来るようにすることに意見が一致したが、これで例の右翼取....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
のうちにおいて、国民の一部は他の一部と戦いの用意をしていた。数年来、平和主義的な
反軍国主義的な理論が、国民のもっとも高尚な分子ともっとも卑賤《ひせん》な分子とに....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
やがる。」
アンジョーラは暴動の真の将帥だったが、言葉もそれにふさわしかった。
反軍と鎮定軍とは同等の武器で戦ってるのではない。
反軍の方は早く力を失いやすいもの....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
に教諭の「失言」であり、「教育者として慎重を欠いた時局批判」であり、「自由主義的
反軍思想」であり、そして「生徒を反国家思想に導くおそれのある教育態度」であった。....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
いでいる。不穏な形勢だと知らせてきた。しばらくするとこんどは表町の刀自さまから、
反軍と学生の集団が首相官邸と平沼さんの邸へ爆弾を投げこんで火をつけたから、そちら....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
角泡をとばして盛んに天下国家を論じたものだった。 建設者同盟での最大の思い出は
反軍事研究団事件である。大正十二年、早稲田大学の乗馬学生団を中心に右翼学生の手で....
「三国志」より 著者:吉川英治
鞠の如く、縛り上げてしまった。 「捕ったっ」 「呂布を縛めた!」 諸声あげて、
反軍の将士が、そこでどよめきをあげた頃――城頭のやぐらでは、一味の者が、白旗を振....
「三国志」より 著者:吉川英治
た。行き当った谷口は、岩石や巨材を積んで封鎖されている。 「はてな。第一、姜維の
反軍はどう行動しているのだろう?」 ふとこう疑ったとき、突如、彼は身ぶるいに襲....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
田、筑前の前司ら、二十余家の旗がみえる。兵力はざッと五、六千騎で、行く行く信濃の
反軍を揉みつぶし、甲州を掃いて、鎌倉武蔵口へせまる作戦。 時をあわせ、奥州から....