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反逆
「反逆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
反逆の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
にこういう説明を加え出しました。
「これは我々の聖徒のひとり、――あらゆるものに
反逆した聖徒ストリントベリイです。この聖徒はさんざん苦しんだあげく、スウェデンボ....
「初めて見たる小樽」より 著者:石川啄木
侵略の行動に出なければならぬ。四囲の抑制ようやく烈しきにしたがってはついにこれに
反逆し破壊するの挙に出る。階級といい習慣といい社会道徳という、我が作れる縄に縛ら....
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
博士は身体を硬直させたまま口だけを動かして、 「罪悪とは?」 「それは人間性への
反逆だからです。第39番の国楽は、支配者の勝手きままな統制条件だけでできています....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
像するのは寂しいことではないか。この時私達の個性は必ずかかる物質的な材料に対して
反逆を企てるだろう。 かかる建築物の如きものが然しもっと見えのいい形で私達の生....
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
であろうとして居ます。でもそういう責任や羈絆を感ずれば感ずる程また一方に家庭への
反逆心も起ろうというもんです。はははは……人間なんて、殊に男なんて勝手なもんです....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
そうして、間もなく死ぬだろうじぶんさえも忘れ、ただ人間が自然に対してした最大の
反逆を、歓喜のなかで溶けるように味わっていたのだ。 それから、滝は地底へと落ち....
「生の拡充」より 著者:大杉栄
生が生きて行くためには、かの征服の事実に対する憎悪が生ぜねばならぬ。憎悪がさらに
反逆を生ぜねばならぬ。新生活の要求が起きねばならぬ。人の上に人の権威を戴かない、....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
に、頭目が毒矢銃をぴったりとおしつけた。 「自業自得だ。頭目をだしぬこうなんて、
反逆行為だ。
反逆行為の刑罰はどんなものだか、知っているだろう」 向うを向いて、....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
も計画どおり行かなかったときは、すぐモスコー(ソビエトの首府)によびかえされて、
反逆者の名のもとにどーんと一発、銃殺されてしまいますぜ」 「なんだ、君らしくもな....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
するところとなって、ハプスブルグ家の光栄を、貴方一人の影で覆い、卑怯者、逃亡者、
反逆者と、ありとあらゆる汚名を着せられて、今度は共和国を守る、心にもない楯に変え....
「人造物語」より 著者:海野十三
」というと、その木屑の一つが、立派な一人の兵士になるのである。その兵士を連れて、
反逆者の悪臣どもを退治して、宝とお姫様とを貰うという筋であった。これも木屑で、思....
「バットクラス」より 著者:岡本かの子
機械の臓腑の模型がグロテスクな物体となって睥睨し嘲笑し、旧様式美に対する新様式の
反逆を直截簡明に宣言している一群の進撃隊のようだ。 この芸術的手法に於てスワン....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
るのであります。まさに日本民主主義の敵であると思うのであります。民主日本に対する
反逆者といって、あえて私は過ぎたる言葉でないと存ずるのであります。 吉田総理の....
「草木の暗示から」より 著者:小川未明
処にも、棲家を持たないといっていゝ。なぜなら、彼等は自然に対する、否、地に対する
反逆者であるからです。 言い換えれば、地と人間の親しい交渉、それを措いて生活は....
「単純化は唯一の武器だ」より 著者:小川未明
る。また、芸術形式単純化は、即ち、資本主義的文化、強権主義的文化に対する、唯一つ
反逆なのだ。....