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反魂香
「反魂香〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
反魂香の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
んなことを云うてもあかんこっちゃ。木偶に魂があっても無うてもかまわん。※魂かえす
反魂香、名画の力もあるならば……」 大きな声で唄いながら、彼はあはははははと高....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
はある蕗や、三尺も伸びた蓬、自然生の松葉独活、馬の尾について殖えると云う山牛蒡、
反魂香と云う七つ葉なぞが茂って居る川沿いの径を通って、斗満橋の袂に出た。一坪程の....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
』十三に、「妖魅反足の物」、百九に、〈地獄衆生、その足反りて後ろに向く〉、『傾城
反魂香《けいせいはんごんこう》』の戯曲《じょうるり》に、熊野詣りの亡者あるいは逆....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
然も取残された恨はなく、その木像まで刻むと云は恋に親切で世間に疎い唐土の天子様が
反魂香焼れた様な白痴と悪口を叩くはおまえの為を思うから、実はお辰めに逢わぬ昔と諦....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
。 仏頂寺は立派に腹を切り了《お》えた上に、咽喉を掻《か》ききっている。これは
反魂香《はんごんこう》の力でも呼び生かす術《すべ》はない。 丸山勇仙の死体は拾....
「源氏物語」より 著者:紫式部
てあの世へ行きたい、と大姫君は来世のことまでも考えていた。支那の昔にあったという
反魂香も、恋しい父君のためにほしいとあこがれていた。暗くなってしまったころに兵部....
「源氏物語」より 著者:紫式部
くとも、あの人に少しでも似たところのある人であれば自分は妻として愛するであろう、
反魂香の煙が描いたという影像だけでも見る方法はないかとこんなことばかりが薫には思....