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収益
「収益〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
収益の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河明り」より 著者:岡本かの子
ける直接の豊饒な直観に浸れもしよう。 「二万円の護謨園をお買いになれば、年々その
収益で、こっちへ休暇旅行ができますね。どうです」 座興的であったが若い経営園主....
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
々少なくして行こうというのが、その意図だった。 で、その窮極の目的は、残された
収益性に富む大企業をして安々と独占の甘い汁を吸わせるところにあった。そして、その....
「読書法」より 著者:戸坂潤
ける意義は右の序文で明らかだろう。 調査の課題は、各新聞の企業形態、資本金及び
収益、新聞企業持分の譲渡性、の三項目を主とし(企業持分の譲渡性というのは、新聞紙....
「女給」より 著者:細井和喜蔵
、何遍言ってきかせてもそんな腕の鈍いことでは駄目だよ。ボーイの腕が鈍い為めに店の
収益は些《ちっ》ともあがらねえ。」 笑楽のおやじは半分登恵子にも当てつけるよう....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
す」とか「ようおいでやす」とかいっておいて残る一〇銭を懐中へ落とし込めば、相当の
収益は得られたわけだった。ある時、ニッケルの光輝あるナイフとその他いろいろの玩具....
「百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
営を任せたある坊さんが施設した豚飼養の計画は農家経済として間違った着眼ではない、
収益率の極めて乏しい農家の副業として豚の飼養は相当有利なものである。この頃聞くと....
「関牧塲創業記事」より 著者:関寛
のみ。然るに甞て成効して所有するの樽川村の地には、其年には風損と霜害とにて半数の
収益を※じたり。為に悲境を見る事あり、大に失望して、更に粗喰と不自由とを以て勤め....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
ぎで立ってしまった。ただ、父から幾らかの金をもらって、これからさき領地からあがる
収益を受け取る方法について、少しばかり協議をしただけで、彼は自分の領地の年収額も....
「北支点描」より 著者:豊島与志雄
のは少なかろう。この広い湖沼は、幾つもの私有地に分れていて、それぞれ蓮や蒲などの
収益を相当にあげている。それらの私有地の間に、舟を通す水路が幾筋も開かれていて、....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ciateur.〕(土地のみに関する受贈者は贈与者の不動産の相続差押中は該地面の
収益を要求することを得ず)
狂言作者―― 〔on a e'gaye' l'our....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
て、これを別途収入に仰ぐこと。 その方法としては、郷里における養蚕を継続し、その
収益から支出すること。 この案を加えて以上を中村屋の五ヶ条の盟とし、なにぶん素....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
つ足の強い空荷の駿馬と競争しつつある現象が数多く見られる。世の不景気を知らぬ顔に
収益を挙げつつある百貨店に比して、四苦八苦の個人店が約四倍の税金を負担しているの....
「学問の自由」より 著者:寺田寅彦
せば、それから得られる利益で、学者の五十人くらい一生飼い殺しにしても、なお多大の
収益があるからとのことであった。戦後の世智辛さではどうなったかそれは知らない。と....
「勧善懲悪」より 著者:織田作之助
資金調達の手段として、支店長募集の広告を全国の新聞に出した。 「妻子養うに十分の
収益あり」という甘い文句の見出しで、店舗の家賃、電灯・水道代は本舗より支弁し、薬....
「雪」より 著者:中谷宇吉郎
計企された。そしてそのためから生ずる経済上の負担は、衛生費の節約、家内工業による
収益などで補い得ないかという点を実験して見た。しかし雨の多い東北の農村で、しかも....