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取っ組む
「取っ組む〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
取っ組むの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
べものにならない。俺は今リカードの鉄則と取っ組合をしている。
「さてこれからまた
取っ組むかな。
「大事にしろよ。
西山犀川
十月二十五日夜
* ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
えじゃねえか。それとも知らず、品川表の出があんまり大きすぎたんで、尾州様を相手に
取っ組むからにゃ、いずれ大名だろうと早がてんしたのが、おれにも似合わねえ眼の狂い....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
けんかがどうなるか、長くは取っ組めまいと、わたしははらはらしていた。 けれども
取っ組むまでにはならなかった。 「あなたはどうしようというのです」 「わたしとい....
「あなたも私も」より 著者:久生十蘭
な顔をしているわ」 「そんな顔、している?」 「あなたみたいに、馬鹿正直に貧乏と
取っ組むひともないもんだわ。もうすこし、暢気《のんき》におやんなさいよ。いい折だ....
「翻訳遅疑の説」より 著者:神西清
る。 実例を引こう。幸か不幸か日本の飜訳家は創作家とちがって、より高次な文学と
取っ組むという身の程しらずな任務を背負わされている。従って高度の観念的要素の日本....
「二十歳のエチュード」より 著者:原口統三
は当然のことである。しかし政治だけが「強い生き方」とは限らないのだ。黙々と機械と
取っ組む一人の技師の姿を、君は、弱い生き方だと思うだろうか。 いずれにしても他....