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「取り締まり〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

取り締まりの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
南半球五万哩」より 著者:井上円了
っておる。そのほか甲板の上は男女共同の遊び場である。 室内の喫煙は非常に厳重に取り締まりをなし、もしその禁を犯すものあるときは英国の刑法に照らし、十円の罰金か....
味を知るもの鮮し」より 著者:北大路魯山人
念願している。 しかし、食品原料の良否などに全然眼の利かないお役人の、形式的な取り締まりに委ねて安閑としている現状のつづくかぎりは、中毒事件の後を断つなどは望....
握り寿司の名人」より 著者:北大路魯山人
寿司観の長短を俎上に載せて見よう。 終戦後、闇米屋という女性行商人が大活躍し、取り締まりなどなに恐れるところなく日々東京に入りこんで、チャッカリ商売したもので....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
夏目主水(今は大道のチョンガレ坊主)、久世家の旧家臣鳥井克己(今は大須の香具師の取り締まり)、石川家の浪人佐野重治(今は瑞穂町の祭文かたり)、小笠原家の旧家臣喜....
紅白縮緬組」より 著者:国枝史郎
きに懲りて、白縮緬組の悪行も自然根絶やしになろうと存ずる。管轄違いの我らの手では取り締まりかねたこの輩を天に代わってのご制裁、お礼申さねば心が済まぬ。寸志でござ....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
あいさつですが、一方は六十二万石の将軍家ご連枝、こなたはまた六十余州三百諸侯の総取り締まりたる執権職なんだから、そのごあいさつの簡にして丁重、いんぎんにして要を....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
でもない、不審でもない、名人のいったその、御前のあのなる「あの」は、伊豆守の浪人取り締まり政策を利用しようというのでした。ご存じのごとく、松平信綱という人は、ほ....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
え無益な手数はかけますまい。罪なきものを罪におとしいれたとあっては、大公儀お町方取り締まりの名がたちませぬ。しかしながら、念のためじゃ、諸公がたにもとくとお立ち....
食べもの」より 著者:佐藤垢石
たかった。大空襲の東京からの野菜の買い出し部隊の殺到で、千葉県と埼玉県では、その取り締まりに手を焼いた。そこで、一人二貫目までは黙認することに定めたのであった。....
雪代山女魚」より 著者:佐藤垢石
回復しない黒く錆びた肌の山女魚を五十、百と毎日釣ってきた人もある。何とかこのさい取り締まりを厳重にしないと、多摩川筋の山女魚は絶滅してしまうかも知れない。近年は....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
発達をも、その制度組織の用心深さをも語っていた。鉄砲を改め女を改めるほど旅行者の取り締まりを厳重にした時代に、これほどよい要害の地勢もないからである。この谿谷の....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
動容易ならざる事にこれあり、右残党諸所へ散乱いたし候につき、御関所においてもその取り締まり方、御老中より御話し相成りし次第に候。なおまた、中山大納言殿御嫡子(忠....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ようになったのは、この長州兵を迎えてからであった。住民はかわるがわる来て、市中の取り締まりについた長州兵に、過ぐる日夜の恐ろしかったことを告げた。幕府廃止以来、....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
。御用材|伐り出し等の備え場も置かねばなるまいから、それらの官有林にはきびしくお取り締まりの制度を立てて、申し渡されるなら、きっと相守る。そのかわり明山は人民に....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
人々も多少、この諷刺《ふうし》の悪戯《いたずら》にこっそり関係していた。なんらの取り締まりも行なわれていなかった。ただ政治に関する事柄は例外だった――というのは....