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取り遣り
「取り遣り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
取り遣りの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
れる、男たる物が犬を相手に、而も彼の猛き中の最も猛きボルドー種の犬を相手に、命の
取り遣りをせねば成らぬかと思えば余り好い気持でない、医学士は之を留めて「イヤ婆さ....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
いよいよ》北条征伐に遣って来たのだ。サア信書の往復や使者の馬の蹄《ひづめ》の音の
取り遣りでは無くなった、今正に上方勢の旗印を読むべき時が来たのだ。金の千成瓢箪《....
「南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
ば私達にとりましては、貴女方お二人というものは、唐寺の謎を孕んでいる、この人形の
取り遣りの、競争相手でございます。なんのそういう競争相手に、人形をお返し致しまし....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
行の身には、有難迷惑と思ったにちがいなかった。 ――が、そこの儀礼やあいさつの
取り遣りも済まして、九十九谷という谷間谷間を眼の下に、降り道を急いで来ると、やっ....
「融和促進」より 著者:喜田貞吉
々兢々として、寝ても、覚めても、少しも心の安まる暇はありません。親戚故旧と書信の
取り遣りをするにしても、懇意な友人を訪問するにしても、常に犯罪者が警官の目を忍ぶ....