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取引所
「取引所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
取引所の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夫婦善哉」より 著者:織田作之助
《ぼつらく》したが、おきんは現在のヤトナ周旋屋、亭主は恥《はじ》をしのんで北浜の
取引所へ書記に雇われて、いわば夫婦共稼ぎで、亭主の没落はおきんのせいだなどと人に....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
例えば一九三六年の九月号なら九月号にのせなければ時宜を失するトピックがある。
取引所惑乱問題やオリンピックの話が之である。又九月号に載せておく必要のあるトピッ....
「映画雑感(Ⅳ)」より 著者:寺田寅彦
この映画のいいところだけを享楽することができるかもしれない。 主人公の老富豪が
取引所の柱の陰に立って乾坤一擲の大賭博を進行させている最中に、従僕相手に五十銭玉....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
の各新聞に全く同じ内容で殆んど全く同じタクトに基いた記事が現われたのである。偶々
取引所改革案のような自由な記事らしい記事が載ると、夫は流言浮説であるという流言が....
「クリスマス・カロル」より 著者:ディケンズチャールズ
屋も、また喪主も署名した。スクルージがそれに署名した。そして、スクルージの名は、
取引所においては、彼の署名しようとするいかなる物に対しても十分有効であった。 ....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
それはつねに財界の黒幕にきまっている――が、海峡のうえで飛行機から落ちて、新聞と
取引所をはじめロンドンぜんたいが大さわぎをしていたことを。そして、その死体がきの....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
ここでスウェイデンの貴族達を虐殺したという、歴史に有名な「血の浴み」のあと。株式
取引所のまえだ。黒い石畳。 ここへ行ったら、ついでに近くの、ゲルマン時代からあ....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
、ながいあいだおもいだしもしずにいたのだがな。いいおばさんだったなあ。おばさんは
取引所のうしろに住んでいた。いつも木の枝か青いわか枝をだいじそうに水にさして、ど....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
しか、ポルト・サン・マルタン劇場であったと思いますが、招待日の廊下は、まさに株式
取引所を思わせるような騒々しさで、甲論乙駁、感嘆と憤慨との入り交る、興奮のルツボ....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
資本が、騰貴下落の機構により、その収入に比例した価格で貯蓄と交換せられるときに、
取引所の市場において現われる現象は、まさしく右に説いてきたようなものであることを....
「坑鬼」より 著者:大阪圭吉
、間違いはありませんよ。私は自分の疑惑を確かめるために、さっき思い切って、小樽の
取引所へ電話を掛けて見たんです。するとどうです。中越炭坑株が、今日の午前の十一時....
「京のその頃」より 著者:上村松園
辺を思い出すと、ほとんど見当もつかない程の変りようだ。 東洞院と高倉との間、今
取引所のあるところ、あすこは薩摩屋敷と言ったが、御維新の鉄砲焼の後、表通りには家....
「チェーホフ試論」より 著者:神西清
だなどと言うのは、飴チョコであって人生観ではない。 ――連帯性なんていうことは
取引所や政治や宗教事業についてならわかるが、青年文士の連帯性なんか不可能かつ不必....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
にいる。――岸野は雑穀、海産、肥料問屋、ホテル、××工場、精米株式会社を経営し、
取引所会員、拓殖銀行其他の株主、商業会議所議員、市会議員をやっている。他に何千町....
「白い影」より 著者:小川未明
のあちらこちらで、白い影のうわさが盛んになりました。 「今日、向かいのご隠居が、
取引所で、白い男がみんなの中に混じって見物していたといわれました。それで、昼過ぎ....