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取急ぎ
「取急ぎ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
取急ぎの前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虚構の春」より 著者:太宰治
かんぱい》しています。或《ある》いは御厚意裏切ること無いかと案じています。では、
取急ぎ要用のみ。前略、後略のまま。大森書房内、高折茂。太宰学兄。」 「僕はこの頃....
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
足をかけて何《なん》のことだね、ヘイ何《ど》うも相済みませんでございました、つい
取急ぎまして飛んだ不調法を致しました、当人に成代りましてお詫《わび》を申上げます....
「新生」より 著者:島崎藤村
》の根が四つ出て来た。岸本は彼女から来た手紙を二階の新しい書斎で読んで見た。
「
取急ぎしたためます。この手紙は前後もなくしたためますから、そのおつもりで御覧下さ....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
しとります。其関係上前便封書にて、該家に係る戸籍謄本申請至急御下附を願う。先ずは
取急ぎ葉書にて欠礼右御願い迄、以上――」 何と馬鹿げた手紙ではないか。無論支倉....
「老中の眼鏡」より 著者:佐々木味津三
……」 「およろしくば?」 「何じゃ」 「さそくに宿居の方々へ御注進致しまして、
取急ぎ御警固の数を増やすよう申し伝えまするで厶りますゆえ、殿、御意は?」 「……....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
れる、意気地のない事。 織「どうか一寸旧の席へ、まア/\何卒…」 浪「いえ、些と
取急ぎますから」 織「でもござろうが」 と無理に旧の茶屋へ連戻り、上座へ直し、....
「西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
、私が出て参りまして」 丈「成程、だが今云う通り一寸お出でになり、どう云う訳だか
取急ぎ、横浜へ買出しに往くと云って、直ぐ往こうとなさるから、久振で逢って懐かしい....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
子にまいり、男の子が出来ました、貴方様には初孫の事故お見せ申したいが、此の度はお
取急ぎでございますから、何れ本懐を遂げた後の事にいたしましょう」 りゑ「おやそう....
「平野義太郎宛書簡」より 著者:野呂栄太郎
でしょうか? いずれさらに詳しいことは明日の会合で御相談申し上げたいと思いますが
取急ぎ右まで。敬具 二月二十六日栄太郎 平野様 御侍史....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
云いかけて四辺を見廻し、 文「多分その大船に居るであろうと人々のいうにまかせ、
取急ぎ新潟へまいりまして、旅宿にて船の様子を尋ねて居ると、こう/\いう奴の勧めに....
「北斎と幽霊」より 著者:国枝史郎
人大変喜ばれまして早速私にまかり越して是非ともご依頼致せよとのこと、さてこそ本日
取急ぎ参りました次第でござります」 「それでは文晁先生が俺を推薦くだされたので?....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
もございません」 と云いながら親子の者が夫婦を見送りまして礼を申します。此方も
取急ぎますから出て行きました。親子は上総戸の所まで鹽原夫婦を見送り、雨戸を閉て、....
「早耳三次捕物聞書」より 著者:林不忘
だったから、さっそく堀邸内の一間を借りて侍を入れておき、審《しら》べの順序だから
取急ぎ吟味与力《ぎんみよりき》の出張を求めた。 元治元年三月二十七日筑波山に立....
「三国志」より 著者:吉川英治
われない。だから、自分からも、主君にそうおすすめ申すから、貴国のほうでも、即刻お
取急ぎ下さるように。……こう申して帰ってきたのです」 「韓胤は、おれには、何もい....