取扱う[語句情報] »
取扱う
「取扱う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
取扱うの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鼻」より 著者:芥川竜之介
子の僧の親切がわからない訳ではない。それは分っても、自分の鼻をまるで物品のように
取扱うのが、不愉快に思われたからである。内供は、信用しない医者の手術をうける患者....
「水の三日」より 著者:芥川竜之介
まっている。
通信部は、日暮れ近くなって閉じた。あのいつもの銀行員が来て月謝を
取扱う小さな窓のほうでも、上原君や岩佐君やその他の卒業生諸君が、執筆の労をとって....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
えそれがどれほど確からしいとしても、こういう何となくこけおどしの匂いのする道具で
取扱うべきものではないと思う。』 ラプラスがこの系統に対して与えた批評には正当....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
していた。鼎造が元来苦労人で、給費のことなど権利と思わず、青年を単に話相手として
取扱うのと、友田、針谷、横地というその三人の青年は、共通に卑屈な性質が無いところ....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
で過去の罪を自首したが、それはもう時効を経過しているので、警察では彼を罪人として
取扱うことが出来なかった。かれは失望して沼津へ帰った。それからだんだん聞き合せる....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
段の下り口が見えた。 「臼井。その鞄を持って、こっちへ下りて来てくれ。鞄は大切に
取扱うんだぞ」 「はい、承知しました」 目賀野のあとについて、臼井は鞄を持って....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
に、ものすごいBB火薬だけあって、X塗料がなければ、あまりに危険であって、国内で
取扱うことができないからだった。ことばをかえていうと、X塗料のような安全な材料で....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
いうものがあるのです。あのお爺様は昔から産土神のお神使として、新たに帰幽した者を
取扱うことにかけてはこの上もなくお上手で、とても私などの足元にも及ぶことではあり....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
引き出して、自由自在に暴ばれさせるは愚である。すべて地上の人達は、いかに犯罪人を
取扱うべきかを、まだ少しも心得ていない。犯罪者をして、いつも一層堕落せしむるよう....
「『十八時の音楽浴』の作者の言葉」より 著者:海野十三
見当らないところからいって、本質的に科学の味がわからないのである。だから科学物を
取扱うためには、非常な勉強が入用だ。この勉強が嫌いな編集者だと、ついに科学小説的....
「『地球盗難』の作者の言葉」より 著者:海野十三
はどうしたわけであろうか。その答は極めて月並である。すなわち今日の小説家に科学を
取扱う力がないからである。 或る小説家や批評家は、科学小説を小説的価値のないも....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
たり。この活版所に入りてここに泊り朝より夕まで業に就き、夕よりまた夜業とて活字を
取扱う。随分と苦しけれど間々に新聞雑誌などを読む事も出来、同僚の政治談も面白く、....
「画道と女性」より 著者:上村松園
う時一番興味深く思い浮かべられるのは徳川末期の風俗です。 今でも私は現代風俗を
取扱うまいと思っているわけではない。いつ何時描く気になるかも知れない。しかし帝展....
「春の修善寺」より 著者:岡本綺堂
で過去の罪を自首したが、それはもう時效を経過しているので、警察では彼を罪人として
取扱うことが出来なかった。かれは失望して沼津へ帰った。それからだんだん聞きあわせ....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
正しく蒙古の字で、自分等は元の民であるが捕われて此国に来った。日本の大将が残酷に
取扱うので、同盟して此の山中に隠れたと云う意味を記し、最後に数十人の姓名が連署し....