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取持つ
「取持つ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
取持つの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
》の人の癖で直《すぐ》に酔ってしまって、まア馬鹿らしいじゃアありませんか、先生に
取持つ代りにおれの云う事を聞けといって口説き始めたんでございますよ」
安「こり....
「富士」より 著者:岡本かの子
あった。懐疑、躊躇《ちゅうちょ》、不信、探りごころ――こういう寒雲の翳は、冥通の
取持つ善鬼たちが特に働きを鈍らす妨げのものであった。この翳が心路の妨げをなすこと....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
と、それでも傘をさして夕刻から十数人の来客。
妻と鶴子と逗留中の娘とが席に出て
取持つ。
余は母屋の炉を擁して、書を見ながら時々書院のさゞめきに耳傾ける。一曲....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
るように、米友にも最初から愛嬌を見せていました。というよりは、勇者としての米友を
取持つ役を、ほとんどお玉さんひとりがとりしきってやっていたようなものですから、一....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
がその長浜の浜屋とやらに泊っていらっしゃる、お銀様としては、あの気象で、お父様を
取持つことはできないから、それで、わたしを代りに――それそれ、それに違いない。お....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
道庵先生としては、それをひがんでいるわけではない。誰にしても、十八文の貧乏医者を
取持つよりは、当時きっての分限《ぶげん》の御機嫌を取ることの有利なるに走るのは人....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
さるのやろ」 「何、何を言いやる、わしが川杉屋の身代が欲しいから、それでこの席を
取持つ、阿呆もほどほどにしておきなされや、ほかの言い分とは違うぞや。生きてるうち....
「鯉」より 著者:岡本綺堂
れとも前から思召があったのか、ここで二人が妙な関係になってしまった。つまりは鯉が
取持つ縁かいなという次第。元来、この弥三郎は道楽者の上に、その後はいよいよ道楽が....