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「取捨選択〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

取捨選択の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
にだってありはしないです。誰でもある事実の記録をするには自然と自分でディテエルの取捨選択をしながら、書いてゆく。これはしないつもりでも、事実としてするのだから仕....
我が馬券哲学」より 著者:菊池寛
甚だ到らざるものあり。厩舎に依りて、強がりあり弱気あり、身びいきあり、謙遜あり、取捨選択に、自己の鑑定を働かすに非ざれば、厩舎の情報など聞かざるに如かず。 一、....
読書法」より 著者:戸坂潤
ー・ニュース』、『レーバー・マンスリー』、『アグラール・プロブレーメ』の各号から取捨選択して訳出したもの。パーム・ダット「ファシズム汎論」、エル・マジャール「フ....
俳句の精神」より 著者:寺田寅彦
よるものと解釈されるようであるが、しかしそれよりも根本的なことは、書く事の内容の取捨選択について積まれた修業の効果によるのではないかと思われる。俳句を作る場合の....
めでたき風景」より 著者:小出楢重
工をやり過ぎて妙な、嫌味な、不自然なごたごたしたものを製造してしまう。 構図は取捨選択が勝手次第であるが題材はその範囲はなはだ狭いものである。風景画の如く広く....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
霊と自然の糟だけが画面に漂う。 要するに近代絵画の構成は鋭き心によって、自然を取捨選択し、自由に画の材料を駆使し、自然を変形し、気随なる気ままを確実なる基礎の....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
。記者は独自のニュースを手に入れることを許されないばかりでなく、発表のニュースの取捨選択の権利さえ、遺憾ながら持っていない。少しでも余計に報道することが必要だか....
社会時評」より 著者:戸坂潤
と考えて見れば、要するに犯罪に対して、本来の警察(下等警察?)の権限外に立って、取捨選択を行うことだ。ある一定の外部からの必要に応じてある行為を××として取り上....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
指揮官、学士院長、国防特別裁判所長、総組合長などです。そこで、この最高幹部会で、取捨選択して、すっかり定員数の候補者を決めてしまって、その全体を、最後に、いっぱ....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
なりそうな個所だけを、成るべく秩序を立てて拾い出して見たに過ぎません。で、材料の取捨選択の責は当然私が引受けなければなりませんが、しかし通信の内容は全然原文のま....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
だそれぞれ別箇の適用性を有するのかも知れぬ。すべてはただ純正推理の規準に拠りて、取捨選択を加えればよい。道理が許せば之を採り、道理が許さねば之を棄てる――ただそ....
野ざらし」より 著者:豊島与志雄
、それから初めて仕事を探すべきでしょう。そうでないと、どんな仕事がやって来ても、取捨選択に迷うばかりで、手が出せやしませんからね。」 「然し私には何をやってよい....
現代小説展望」より 著者:豊島与志雄
とを一色に塗って宇宙的に拡大される。その拡大された「私」のなかのあらゆる事象を、取捨選択することなく、そのまま書き誌していったのが、プルーストの小説である。 ....
性格批判の問題」より 著者:豊島与志雄
かれてるこうした人物性格は、旅行の記憶のなかに存在する自然の景色と同様に、面貌の取捨選択からひいては抽出強調をくぐって、簡明化されると共に加重されて、何かしらプ....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
ラミで、ムリに供出させたのかも知れん。だいたい日本神話というものは、民間伝承から取捨選択し、神々の人気を考慮して、都合よくツジツマを合せたと見られるフシが多い。....