取掛る[語句情報] »
取掛る
「取掛る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
取掛るの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「闇夜の梅」より 著者:三遊亭円朝
これ見ろ、まア是だけの金子を集めて、是を資本《もとで》に追々《おい/\》と再建に
取掛るつもりでわざ/\源兵衞さんが一昨日《おとつい》持って来たに依って、直《すぐ....
「並木」より 著者:島崎藤村
越して来る、とにかく家を移す、先ず住むことを考えて、それから事業《しごと》の方に
取掛る、こう話した。 「それじゃあ、家の方は大凡《おおよそ》見当がついたというも....
「気狂い機関車」より 著者:大阪圭吉
くばっていたに違いない。一方、機関助手の土屋良平は、そんな事も知らずに給水作業に
取掛る。そして、あの恐ろしい機構に引掛って路面の上へ俯伏にぶっ倒れる。すると操縦....
「血の文字」より 著者:黒岩涙香
自ら我が智識我が経験の目科に及ばざるを知れば此誡めを不平には思わず唯再び此詮索に
取掛るの嬉しさに一も二も無く承諾して早速に家を出しが、目科の今日の打扮は毎もより....
「壊滅の序曲」より 著者:原民喜
をかけ二三の書類を読み、それから不意と風呂場へ姿を現し、ゴシゴシと流し場の掃除に
取掛る。 ……この頃、順一は身も心も独楽《こま》のようによく廻転した。高子を疎....
「悪因縁の怨」より 著者:江見水蔭
便で、仏様でも神様でも、大目に見て下さろうじゃアねえか」 「では早速そういう事に
取掛るに就ては、内の老爺をここへ呼んで来ますよ」 「その序でにお玉坊のところへも....
「三稜鏡」より 著者:佐左木俊郎
うのであった。 私の衷には、再び別の反抗心がむらむらと湧いて来て、猛然と練習に
取掛るのであった。私は先ず、その生々しい肉塊の中から、神経を採り、血管を採り出し....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
の左の手を、伊成が右の手してひしと取りてけり」ともあるから、今ならば、組付くとか
取掛るとかいうべき所作を、もとはテコフと謂っていたのである。その用法はまた普通の....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
の祝日とが併合したものであろう。南河内でこの一日をワタシというのは、綿の植付けに
取掛る日だからとも説明せられているが、四月の二十八日を天気渡しと称して、この日の....