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「取次店〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

取次店の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
中途で退会さるる御方には返金致しません」との規定であったが、予約者奪取の競争上、取次店からは予約金を取らない事にしたので、中途の破約も随意と成り、残本の返送も当....
読書法」より 著者:戸坂潤
に対する批判も相当的確である。特に日本に於ける単行本文化の極度の不振を終局に於て取次店経由の委託販売制度の結果であるとし、雑誌発行資本の回収が年四回であるに反し....
十姉妹」より 著者:山本勝治
いた紋付の羽織着てた奴、彼奴だよ、永い間東京をうろついていた、そら、町の前川新聞取次店の息子や……」 「ああ、胸毛の生えた、柔道二段とか云う、心臓の強そうな……....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
スティチュートを通じて行なわれる。地方に於て中央新聞のいくつかが一群となって同一取次店によって取次販売されるのを見れば、販売取次店のインスティチュートとしての独....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
合評論雑誌を選ぶ。総合評論雑誌が有勢な原因の一つ(他にもっと重大な原因がある――取次店制度の如き)はここにある。だが例えば四大雑誌を克明に読破して見給え、まず大....
辞典」より 著者:戸坂潤
ものに過ぎない。又新聞社組織の外に付属的な組織や副次的な組織がある。通信社・広告取次店・販売取次店等々。又新聞記者と云っても社長・出資者・株主其他の出版資本家と....
生前身後の事」より 著者:中里介山
片隅に小さい広告を出し、一円の定価をつけて売り出したのである、本郷の至誠堂という取次店がこれを扱ってくれたが、永年の読者で直接注文もかなりあった、その注文者のう....
紅色ダイヤ」より 著者:小酒井不木
記事は今日の新聞に出たにちがいない。こう思って電車停留場へ来ますと向かい側に新聞取次店があったので、転ぶようにその店へ入って、『読売新聞』を買いました。広げて見....
日蔭の街」より 著者:松本泰
でも見れば、その他にも多くのエリザベス街があるかも知れぬ。この鉛筆の文字は新聞の取次店がそれぞれ配達前に覚書をしておくものである。私は後日何かの必要の場合を思っ....
徒歩旅行を読む」より 著者:正岡子規
凡そこれほどの紀行はちょっとこの頃見た事がないように思う。ただ傍人より見れば新聞取次店または地方歓迎者の名前を一々列記したるだけはややうるさい感があるが、それは....