取残される[語句情報] »
取残される
「取残される〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
取残されるの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「富士」より 著者:岡本かの子
神の翁に、噎返《むせかえ》るような怒りと愛惜の念、また、不如意の口惜しさ、老いて
取残されるものの寂しさがこもごも胸に突き上げて来た。 翁はじっとしていられなく....
「幼年時代」より 著者:堀辰雄
登校していた。そうして学校へ着いてからも、他の見知らぬ生徒たちの間に一人ぼっちに
取残されることを怖《おそ》れ、授業の終るまで、母に教室のそとで待っていて貰《もら....
「「紋章」の「私」」より 著者:豊島与志雄
の情意の昂揚や変動に、言葉が――そして地の文までが、追っついていけないで、後方に
取残される。人間の言葉は不用意に発せられるもので、殊に情意の変動時に当っては、そ....