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取計らう
「取計らう〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
取計らうの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
しくない、心を大きく持って父の仇を報い、本意を遂げれば、其の廉によって再び帰参を
取計らう時節もあろう、急いては事を仕損ずるという語を守らんければいかん、年来御懇....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
金《はんきん》であろうと重金《じゅうきん》であろうと、そこは我々が上役へよしなに
取計らう」 同役二人が面を見合せるところへ、 「もしお役人様、ただいま、あなた....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
。」 二十六 「心得てるさ、ちっとも気あつかいのいらないように万事
取計らうから可いよ。向うが空屋で両隣が畠でな、聾の婆さんが一人で居るという家が一....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
はごく正直な、そしてかなり裕福ないい農夫だ。これらのことはなお僕の出獄後いろいろ
取計らうつもりだ。 まず大体の結末はついた。ついては、一応の始末を、主なる親族....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
んにたのんだのでした。家族的にももう知りあっていますし、順序がついていて、それを
取計らうだけならいいと思って。五日ごろ寿江子が上ります。私はその二三日後に上りた....
「魔都」より 著者:久生十蘭
横浜に到着しています。条件は二つ。第一、なるべく日本の官憲の手にかけさせるように
取計らう事、第二、死体は東京のもっとも眼抜きの場所へ投げ出して置く事。……あなた....