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取込み
「取込み〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
取込みの前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
本を受取る事にして居る、中には二割以内の返本に限るとしたのもあるという 予約金
取込みのアテ外れ 円本出版屋が予想裏切の一として一時当惑したのは、予約金
取込みの....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
だ目に逢いました」と、お藤は眉をしかめながら云った。「なに、二階の物干へ洗濯物を
取込みに上がったんです。いつも女中がするんですけれど、その女中が怪我をしましてね....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
々の目通り、苦しゅうないぞ。主人はおるか」 「おりますが、只今ちょッと家のうちに
取込みがござりますゆえ、出来ますことならのち程にでも――」 「その取込事にかかわ....
「家」より 著者:島崎藤村
かして見せたりなぞした。 庭の洗濯物も乾いた。二人の姪は屋外に出て着物や襦袢を
取込みながら、互に唱歌を歌った。この半分夢中で合唱しているような、何となく生気の....
「殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
藤枝、林田両名にすればなお更で、これはしきりに秋川家を訪問はしていたけれども、
取込み中とて中々取調べははかどらないようだつた。
私には藤枝が一体誰を疑つてい....
「白金之絵図」より 著者:泉鏡花
話が、わざわざおいでなすったんで、茶でも進ぜたい、進ぜたい、が、早い話が、家内に
取込みがある、妻が煩うとる。」 「いや、まことに、それは……」 「まあさ、余りお....
「わが父」より 著者:宮本百合子
と、今度父に死なれたのとでは、私の心持に大変ちがいがある。そのことは惶しい葬儀の
取込みの間にも実にはっきり感じられた。母のとき、私は何よりも父を落胆させまいとし....
「照葉狂言」より 著者:泉鏡花
まなかったね、みつぎさん、お前さん、貢さんて言うの?」 「ああ。」 「楽屋に少し
取込みが有ったものだから、一人にしておいて飛んだめに逢わせたこと。気が着いて、悪....
「雑感」より 著者:寺田寅彦
究に対する熱があって、そうして誤魔化さない正直な態度で、生徒と共に根気よく自然と
取込み合うという気があれば十分である。先生の知識は必ずしもそれほど広い必要はない....
「魔像」より 著者:林不忘
日はどうしたというんだ!」 「親分さん!」茶の間から喬之助の声が聞えた。「何かお
取込みのようですが、御|迷惑《めいわく》なら、あっしはまた出直して来てもいいので....
「肌色の月」より 著者:久生十蘭
あなたも、どうぞ」 捜査二課は椅子をひきよせて、傍聴するかまえになった。 「お
取込みのところを、恐縮です」 「お
取込み、なんてことはないんです、あたしのほうは....
「藪の鶯」より 著者:三宅花圃
しゃアちっともそんなことは夢にも……。 浜「オヤそうでしたか。その婚礼もネ。少し
取込みがありまして。まだ公《おもてむき》にはいたしませんがネ。一夫一婦の大礼もあ....
「勘平の死」より 著者:岡本綺堂
分でございます。 与兵衛 三河町の親分……。 半七 (丁寧に会釈する。)へえ。御
取込みの最中へ飛び込んでまいりまして、とんだ御邪魔をいたします。わたくしは神田の....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
てみせたるぞ!』私は大いに張切った。しかし惜しいことには、この店は木津のふろ屋の
取込み詐欺にかかり、あえなく閉店のうき目にあった。私は出入りの仲仕兼助の世話で、....