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取鎮める
「取鎮める〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
取鎮めるの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
きに見えたり隠れたりする。捨松は途中で手綱を掴んだらしいのですが、きょうは容易に
取鎮めることが出来ず、狂い立つ奔馬に引きずられて吹雪のなかを転んだり起きたりして....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
が小賢《こざか》しい物の言いようをするとでも思ったのか、 「せっかくながら狼藉を
取鎮めるは拙者共の役目、貴公らのお骨折りには及び申さぬ」 「しからば是非もない」....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ました。与力同心の連中もそれを見ていました。いずれも人足どもの騒ぎ、宿役の連中が
取鎮めるであろうから自分たちが手を下すまでもあるまい。それで騒ぎの済むのを待って....
「番町皿屋敷」より 著者:岡本綺堂
いいながら、自分の店先で無遠慮に刃物を振り閃かされては迷惑である。さりとてそれを
取鎮めるすべを知らない茶店の女は、唯うろうろしてその成行きを窺っていると、鋲金物....