受付[語句情報] »
受付
「受付〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
受付の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「葬儀記」より 著者:芥川竜之介
して、しかたがない。
そのうちに、葬儀の始まる時間が近くなってきた。「そろそろ
受付へ行こうじゃないか」――気の早い赤木君が、新聞をほうり出しながら、「行《い》....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
この発信者のだ……。そこでロンドン局を呼出して、追及してみたよ。するとその電信を
受付けた局員が出て来たが、結局それはテームズ河口の浮標Dの十一号から依頼されたも....
「特許多腕人間方式」より 著者:海野十三
後曇。 本日『多腕人間方式』の出願書類を麹町三年町の特許局出願課窓口へ持参し、
受付けてもらった。これで、あとは、審査官の出様を待つばかりである。 今、特許局....
「透明猫」より 著者:海野十三
、青二の通るのは夕方にかぎっていた。 その日も青二は、べんとうを放送局の裏口の
受付にとどけ、守衛の父親から鉛筆を一本おだちんにもらい、それをポケットにいれて、....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
を、無理やりに抱き上げて車の中に入れ、丸の内十三号館まで行ったのである。 僕は
受付に名刺を出して、速水氏に会いたいというと、
受付氏は怪訝な面持をして、そんな人....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
持ってきた刑事を呼びもどした。誰がこのような手紙を持ってきたのかを訊ねたところ、
受付に少年が現れてこれを置いていったということが分ったが、探してみてももう使いの....
「蠅男」より 著者:海野十三
頼んだ。 看護婦が頼信紙を手にして廊下を歩いていると、立派な紳士を案内してくる
受付の同僚に会った。 「あら。君岡さん、丁度いいわ。あなたのとこの患者さんへ、こ....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
には正体が分りませんが、とにかく家出人の捜査申請《そうさしんせい》は本庁でも毎日
受付けて居りますから、どうぞ届書《とどけしょ》を出されたい」 と返答をした。 ....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
。しかしそういっては、トラ十の逃げ出したことがばれる。私は前へとび出していくと、
受付の巡査に代って『よろしい、ここへおいてゆけ』といったのです。そしてすしをもち....
「空中漂流一週間」より 著者:海野十三
あるというんだ。その意気は壮とするが、こればかりはねえ」 そういっているとき、
受付の方角から、大きな蛮声がこっちへ響いてきた。田毎大尉と戸川中尉とは、思わず顔....
「人造人間エフ氏」より 著者:海野十三
はやくおかえりなさい」 今しも、二人づれの兄妹らしい日本人の少年少女が、入口の
受付で、仁王さまのように大きいロシア人から、どなりつけられている。 「だって、僕....
「人造人間事件」より 著者:海野十三
女は濃いグリーンの長いオーヴァを着ていた。車を返すと、非常に気がせくらしく、
受付の呼鈴にとびつくようにして釦を押した。 「ハロー、ウララさん。いまごろどうし....
「東京要塞」より 著者:海野十三
事 「わしんとこの吉が御厄介になっとりますそうで、――」 と、シンプソン病院の
受付に、真青になってとびこんで来た五十がらみの請負師らしい男があった。 「誰方で....
「おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
ことがないので、一向に様子もわからず、遠慮がち臆病がちに社に入って見ると、どこの
受付でも、恐い顔のおじさんが控えているが、ここにも紋切形のおじさんが、何の用だ、....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
れが通訳で。……早い処……切に志を陳べたんだ。けれども、笑ってばかりいて、てんで
受付けません。また土耳古人のこういう半狂気に対する笑い方といったら、一種特別不思....