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受合う
「受合う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
受合うの前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「報恩記」より 著者:芥川竜之介
です。いけませんか?――なるほど阿媽港甚内に、こう云う事を頼まれたのでは、手軽に
受合う気にもなれますまい。ではとにかく一通り、事情だけは話して見る事にしましょう....
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
ない。しかしあんな女を総称して大原女と云うんだろうじゃないか」 「きっとそうか、
受合うか」 「そうする方が詩的でいい。何となく雅《が》でいい」 「じゃ当分雅号と....
「坑夫」より 著者:夏目漱石
のは異《い》な事だ。 さてこの長蔵さんと、茶店のかみさんがきっと坑夫になれると
受合うから、自分もなれるんだろうと思って、 「じゃ、どうか何分願います」 と頼ん....
「門」より 著者:夏目漱石
否《いや》だとは云われないわ。きっとできるから安心していらっしゃい。私《わたし》
受合うわ」 御米にこう受合って貰った小六は、また雨の音を頭の上に受けて本郷へ帰....
「野分」より 著者:夏目漱石
そりゃ大丈夫、ほかのものなら知らないが、弟に限ってけっして、そんな不都合はない。
受合う。とおっしゃるものですから、それで私も安心して御用立て申したので――今にな....
「血の文字」より 著者:黒岩涙香
の手でかね、其様な事が有うか夫に老人が唯一突で文字などを書く間も無く死だ事は僕が
受合う」あゝ余と目科との間柄は早や君僕と云う程の隔て無き交りと為れり目「全く相違....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
ました」 侍「然ういう訳なれば宜しい、助太刀をして慥かに本意を遂げさせて遣ろうと
受合うと、女は悦んで、あゝ有難う草葉の蔭において両親も嘸悦びましょうと、綺麗な顔....
「難船小僧」より 著者:夢野久作
「ウハハハハ。何を吐かすんだ小僧。心配しるなって事……俺が引受けるんだ。この兼が
受合うたら、指一本|指さしゃしねえかんな。……云う事を聴かねえとコレだぞ」 兼....
「腐った蜉蝣」より 著者:蘭郁二郎
る間に、春日はその木島を抱え起し、脈を診ると、 『まだ大丈夫だ、すぐ手当をすれば
受合う……』 『そう、それじゃすぐ病院へ……』 ――手廻しよく呼ばれて来たタキ....
「蜘蛛の夢」より 著者:岡本綺堂
。確かにきのうの女だろうね。」 「ええ、確かにきのうの人でした。」と、わたくしは
受合うように言いました。 「それじゃ会津屋へ行って、叔父さんにそっと耳打ちをして....
「慈悲心鳥」より 著者:岡本綺堂
それとも別に思惑があったのか、磯貝はきっと相違ないかと念を押すと、六兵衛はきっと
受合うと強情に答えた。それから五、六日経つと磯貝は一箇の薄黒い卵を持って来て、こ....
「勘平の死」より 著者:岡本綺堂
。 文字清 大丈夫でしょうか。 半七 大丈夫だよ。 文字清 受合いますか。 半七
受合うよ。 文字清 そんならいっそすぐに行ってください。 半七 え、どこへいくの....
「好日」より 著者:三好十郎
んであろうと、信仰すると言うのは悪い事じゃ無いが、縁談から金談、堀井家の再興まで
受合う神様なんて、話がうますぎる。 お袖 馬鹿になさいまし。今に先生も思い当られ....
「世間師」より 著者:小栗風葉
。お前さえ還る気になりゃ、あの人あいつ何時でもひき取ってくれらあ、それだけは俺が
受合う。悪いことは言わねえから、そうしねえ、よ。」 「知らない! こんな恥しい目....