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受持つ
「受持つ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
受持つの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
御説明がありました通り、今晩のお話は六朝時代から始める筈で、わたくしがその前講を
受持つことになりました。なんといっても、この時代の作で最も有名なものは『捜神記』....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
があってはならないという遠慮から、すべての者を遠ざけて、酒席の取持ちは太守一人が
受持つことにした。それが士真の気にかなって、さすがに用意至れり尽くせりと喜んでい....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
第十五の男は語る。 「わたくしは最後に『閲微草堂筆記』を
受持つことになりましたが、これは前の『子不語』にまさる大物で、作者は観奕道人と署....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
、翌年に「法論」という名称でこれを置かれた。それから明治十四年に我輩がこの学科を
受持つようになって考えてみると、仏家に「法談」という言葉もあって、「法論」という....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
味を占めて、彼は上役に巧く頼み込んで、以来は夜更けの見まわりを、自分ひとりが毎晩
受持つことにした。そうして、相変らず賭博者の群れからテラ銭のようなものを受取って....
「北国の人」より 著者:水野葉舟
しばらくのうちと思って、学校の先生が主幹している、或る経済雑誌の外国新聞の翻訳を
受持つことになったが(私は早稲田の経済科の卒業生だ。)ふだんは家にいて、それをや....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
、世にも重大なる神界の秘事でございますが、要するにそれは男女何れかが身魂の中枢を
受持つかできまる事だそうで、よく気をつけて、天地の二|神誓約の段に示された、古典....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
退くこととなった。この時碧梧桐氏も退社して、終に現今の「日本及日本人」の俳句欄を
受持つ事になった。尤もこの雑誌はその以前の日本人時代から私も俳句欄を担当していた....
「傷痕の背景」より 著者:豊島与志雄
重量が、二人の肩にかかっている。だが、一種の義侠心と名誉心とから、強い方が前方を
受持つ。前方には、重量を支える以外に、注意が必要だ。鉄筋の頭を、物にぶっつければ....
「省察」より 著者:デカルトルネ
し得ない。そして神は私が世界においてすべてのうち最も主要であり最も完全である役を
受持つことを欲しなかったからとて、私は訴うべき何らの権利をも有しないのである。 ....
「百物語」より 著者:岡本綺堂
だけは百箇条を揃えなければならないというので、くじ引きの上で一人が三つ四つの話を
受持つことになった。それでもなるべくは人数が多い方がいいというので、いやがる茶坊....
「光は影を」より 著者:岸田国士
多少、自信があるのよ」 「あゝ、その方はハギに委せるよ。僕は、専ら生産的な方面を
受持つことにする。但し、野菜なんか、あらまし買つたつて間に合うんだからね。そんな....
「俳優倫理」より 著者:岸田国士
とつ、是非皆さんと一緒にこの問題を考えて行きたいと思う。そこで、差当り私がここで
受持つ時間を利用して、この俳優の倫理という問題を次のように分けて、みなさんにお話....
「丸の内」より 著者:高浜虚子
る鞄にはみ出すようにつめ込んだ郵便物を配達して来る。これ等の集配人は丸ビルのみを
受持つものであるそうな。この丸ビルには一千に近い事務室がある。これを平地に延べて....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
清、小姓弥生、高砂尉兵衛、河内山宗俊の四役をつとめ、その他の役々もすべて東京側で
受持つことになった。そのあいだに大阪方では「輝虎配膳」と「戻り駕」を出した。 ....