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受領
「受領〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
受領の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
にこんな翻意をするようになったわけは、その前夜、アイスランドから一通の無線電信を
受領したことに拠《よ》る。それは差出人が匿名で、ただ“汝の崇拝者より”とあるだけ....
「死の快走船」より 著者:大阪圭吉
「これは、この戸棚の書類金庫から一寸拝借したものです。頗る略式化した一種の商品
受領証と云ったようなものですね。欧文です。で、文中商品の項に青提灯とか、赤提灯と....
「前哨」より 著者:黒島伝治
に騒がしい物音が近づいた。ゴロ寝をしていた浜田たちは頭をあげた。食糧や、慰問品の
受領に鉄道沿線まで一里半の道のりを出かけていた十名ばかりが、帰ってきたのだ。 ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
ローヤル・ソサィティ会長の故クルックス、ソルボン大学教授リシエ博士(ノーベル勲章
受領者)、同じくローヤル・ソサィティ会長オリバ・ロッヂ卿……これら諸大家の足許に....
「窃む女」より 著者:黒島伝治
里はぐら/\地が動きだしたような気がする。 番頭は算盤をはじき直している。彼は
受領書に印を捺して持って来る。 「何と何です?」 不意に、内儀の癇高い声がひび....
「端午節」より 著者:井上紅梅
|厚釜しく金永生を訪ねてしばらく話をした、彼はわたしが給金を請求せぬことや、直接
受領せぬことを非常な清高な行いとして賞讃したが、わたしが五十円融通してくれと申込....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
ては非常に尊敬され、かつてロシア皇帝、フランス大統領、ベルギー皇帝より各々勲章を
受領したほどであるのに、本国の日本からは何らの賞をも授けられていないのであります....
「土の中からの話」より 著者:坂口安吾
りつけて、馬鹿を言うものではないぞ、宝の山へ這入って空しく引上げる者があることか
受領(国司)は至る所に土をつかめと言うではないか、と言ったそうだ。 この話は昔....
「学校教育における図書館の利用」より 著者:佐野友三郎
、 第二学年読方科において引続き書籍の取扱方と公共図書館における図書帯出特許票
受領手続と公共図書館規程とを授け、 第三学年綴字科において辞書の引き方を授け、....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
ったろう。 第二回だか第三回だかの博覧会にも橋弁慶を出品して進歩二等賞の銅牌を
受領した。この画は今|何処にあるか、所有者が不明である。元来椿岳というような旋毛....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
だ。私は横暴な弾圧に心からの憤激を覚え、いうべき言葉はなかった。責任者として命令
受領書に署名を強要され、やむなく浅沼稲次郎と書き拇印を押したが、怒りにふるえた悪....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
とか呼ばれて、賤視された人形遣い、すなわち道薫坊の徒の如きは、つとに日向掾などの
受領を得て、今で云えば地方庁の高等官の資格を獲得していたものがあり、また歌舞伎役....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
かしながら、彼らの中にはかえって往々立派な由緒を唱え、あるいは公家に因縁を求めて
受領などを取得し、むしろ普通民よりは立派なものであるかの如く心得ているものもない....
「濫僧考」より 著者:喜田貞吉
事の出来るものは、寸毫も余すなしというほどのものが少くなかった。当時の諺にも、「
受領は倒れたる所に土をも掴め」という事があった。「
受領」とは地方官の事で、地方官....
「雷門以北」より 著者:久保田万太郎
ー堂」と称する絵葉書屋になった。――その飾り窓の一部にかかげられた「各博覧会賞牌
受領」の額をみて立つとき、わたしのうなじにさす夕日の影はいたずらに濃い…… 「伊....