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叙任
「叙任〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
叙任の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文章」より 著者:芥川竜之介
と》じたのを出した。保吉は「はあ」と答えたぎり、茫然と罫紙へ目を落した。罫紙には
叙任《じょにん》の年月ばかり細かい楷書《かいしょ》を並べている。これはただの履歴....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
官位の昇進に影響があるかというに、この方にもたいした影響はなく、京都におらぬ者の
叙任昇進には、わざわざ使者をもって遍歴先きまで辞令書を送り届けてやったから、田舎....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
と、すぐに迫害をなさいますようで。そうして公卿衆方に仰せられるそうで、『礼楽式典
叙任叙勲、そういう方面へひたすらに、ご研究をお向けなさるがよろしい。兵備や政治は....
「革命の研究」より 著者:大杉栄
雇人すなわち死刑執行人と獄吏とを夢みている。 みな国民をその臣下として、国家の
叙任を受けた幾千幾万の官吏によってその臣下を支配しようとする、全知全能の国家の政....
「頸の上のアンナ」より 著者:神西清
をつぶした。夕食になるとモデスト・アレクセーイチは盛んにぱくつきながら、政治だの
叙任、転勤、賞与だのの話をやり、人間は働かなければならぬとか、家庭生活は快楽では....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、脇屋義助を 駿河守に。 また、楠木正成には、摂津、和泉の一部と、河内守への
叙任がみられ、また船上山いらい忠勤の名和長年には、因幡、伯耆の両国があたえられた....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
拒否して、他の宮へ征夷大将軍を与えてしまった。のみならず、朝議はその後、おかしな
叙任を尊氏へ贈っていた。 尊氏が、無断、都を発したあと朝議|紛々の結果ではあろ....
「雪」より 著者:中谷宇吉郎
養子となる。主膳正《しゅぜんのかみ》、織部正《おりべのかみ》、大炊頭、従四位下に
叙任され、寺社奉行、大阪城代、京都所司代を経て老中首座となる。大阪城代在任中、天....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
もらった程だった。そして翌年すぐ、山田奉行となって、伊勢へ赴任した。 能登守に
叙任され、任地では、地方奉行として、抜群の実績をあげた。法を護持し、管下の民を愛....