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叙情詩
「叙情詩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
叙情詩の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「兄たち」より 著者:太宰治
この「青んぼ」という変な名前の雑誌の創刊号には、編輯長は自重して小説を発表せず、
叙情詩を二篇、発表いたしましたが、どうも、それは、いま、いくら考えてみても傑作と....
「装幀の意義」より 著者:萩原朔太郎
て私自身の解釈による芸術を眺めることができるからだ。 思へ一つの同じ音楽、同じ
叙情詩、同じ宗教に対して、いかに多くの異つた解釈があるか。すべての芸術とすべての....
「鏡心灯語 抄」より 著者:与謝野晶子
は、じっとしていられずに内から外へ踊って出るような生活であった。私は久しく眩しい
叙情詩的の気分に浮き立っていた。しかし今は反対に外から内へ還って自分の堅実な立場....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
の壁だった。
丸屋根の背後の壁はちょうど、ベルカン(訳者注 フランスのやさしい
叙情詩人)の向こうに見ゆるミルトンのごときものであった。
その壁はごく高かった....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
の減少を回復せんがためには、銀行家らもマルセイエーズを高唱した。勘定場のためにも
叙情詩的な血が流された。人々はスパルタ的な熱誠をもって、祖国の微小縮図たる店頭を....
「ダス・ゲマイネ」より 著者:太宰治
この甘酒屋で異様な男を見た。その日は土曜日で、朝からよく晴れていた。私はフランス
叙情詩の講義を聞きおえて、真昼頃、梅は咲いたか桜はまだかいな。たったいま教ったば....
「俳人蕪村」より 著者:正岡子規
がわのうた》三首あり。これらは紀行的韻文とも見るべく、諸体|混淆《こんこう》せる
叙情詩とも見るべし。惜しいかな、蕪村はこれを一篇の長歌となして新体詩の源を開く能....
「藤村の個性」より 著者:和辻哲郎
ろないやな事件が起こるにかかわらず、いやな人物は一人も出て来ない。作の世界全体に
叙情詩的な気分が行きわたり、不幸や苦しみのなかにもほのぼのとした暖かみが感ぜられ....
「はつ恋」より 著者:神西清
叙事詩のテーマにはなりかねますな」と、さも勿体らしく彼は指摘した。――「しかし、
叙情詩の材料として、あなたのイデーを頂くとしましょう」 「ロマンティクなものです....