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「叙述〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

叙述の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
路上」より 著者:芥川竜之介
う実際方面の消息はほとんど一句も見当らなかった。その代り郷土の自然だの生活だのの叙述が、到る所に美しい詠歎的な文字を並べていた。磯山《いそやま》の若葉の上には、....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
雲/恒星の進化期/太陽の消燼とその輻射の復活に関するカントの考え/デュ・プレルの叙述 ※ 空間は無限で時は永久である/空間の無限性に関してリーマン及びヘルムホル....
鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
のなかに書いた。もちろん当事者の名まえなど決して書かずただ一種変った自分の心理を叙述する材料としてかなり経緯をはっきり書いた。(それを麻川氏が読んだか読まないか....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
は少しく神経がにぶっているから、初めて見物した人が書くように、地理や風景を面白く叙述するわけには行かない。ただ自分が感じたままを何でもまっすぐに書く。印象記だか....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ものでも、たしか新しい魅力には違いない。だがしかしだ。君の説明は、故意に具体的な叙述を避けているように思われる。いったい犯人は誰なんだ?」と検事は、指を神経的に....
四条畷の戦」より 著者:菊池寛
平記』中の圧巻であって、筆者は同情的な美しい筆を自由に振って、悲愴を極めた光景を叙述している。 即ち、参廷して父の湊川に於ける戦死を述べ、今こそ亡父の遺志を遂....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
、その驚きを身に沁みて感じているのである。 鶴見は今『死者の書』の中でその事を叙述してある一段を想い起して太い息をつく。迢空さんが姫に考えさせた「朝目よし」の....
歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
いで居る。詩歌として概念を嫌わないものはないが、短歌は、亦病的な程である。概念的叙述のみか、概念をとりこんでも、歌の微妙な脈絡はこわれ勝ちなのである。近代生活も....
妖怪玄談」より 著者:井上円了
べし。 今、コックリの原因事情を究明するに当たり、まずここに、その起源、伝来を叙述するを必要なりとす。余、そのいずれの地にはじめて起こり、たれびとの発明せしも....
国号の由来」より 著者:喜田貞吉
るのである。すなわち左に我が国号が、古来いかなる変遷を経て、以て今日に至ったかを叙述しよう。 我が国家が始めて直接に支那の国家と交渉を持つに至ったのは、我が国....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
を許されるであろう。 ただ一箇所意識して正した所がある。第七節|後鳥羽院関係の叙述の終近く、初版には「上皇の風雅であり、遊びであらせられる。しかしまたかくの如....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
舞台に立たせるのです。それで仏教は迷信だとか、架空な事をいうとか非難されますが、叙述の舞台上の形そのままを信ずるのではありません。その形が含んでいる内容の意味を....
牛捨場馬捨場」より 著者:喜田貞吉
れているのである。何という不合理な事であろう。今この牛捨場馬捨場の由来沿革を調査叙述するについても、感慨ことに深からざるをえぬ。....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
産所村記」を寄せて、その産所の民が竈祓・祈祷・家相・方角などを活計としている由を叙述せられ、さて、 といっていられる。算博士の職田と算所との関係は、算所が広く....
ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
nossen, Stuttgart. ルートヴィッヒ・ノール――『同時代者たちの叙述に拠るベートーヴェン』 〔A. B. Marx.――L. van Beeth....