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「叛旗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

叛旗の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
石狩川」より 著者:本庄陸男
翌年の五月に潰《つい》えた函館の戦争であった。その間新政府をよろこばないこれらの叛旗《はんき》をひるがえした連中は、オロシャ人の侵略に悩まされているカラフトの同....
ビジテリアン大祭」より 著者:宮沢賢治
るのだから仕方ない。それをどう斯う云うのは恩恵《おんけい》深き自然に対して正しく叛旗《はんき》をひるがえすものである。よしたまえ、ビジテリアン諸君、あんまり陰気....
岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
たが、李白の才を非常に愛し、進めて自分の幕僚にした。 安祿山と呼応して、永王は叛旗を飜えした。弟の襄成王と舟師を率い、江淮に向かって東下した。 李白は素敵に....
かくれんぼ」より 著者:斎藤緑雨
と可愛げ立ちてそれから二度三度と馴染めば馴染むほど小春がなつかしく魂いいつとなく叛旗を翻えしみかえる限りあれも小春これも小春|兄さまと呼ぶ妹の声までがあなたやと....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
都宮などの諸豪族は北条氏に対する反感を深くしているのに乗じ、種々策謀して、次々に叛旗を翻させては次第にこれを滅して行った。そうした政治的な殺戮の中にとりかこまれ....
三国志」より 著者:吉川英治
るからです。彼は平常、恩徳を布き、門下には吏人も多く、国には財があります。袁紹|叛旗を立てたりと聞えれば、山東の国々ことごとく騒いで、それらが、一時にものをいい....
三国志」より 著者:吉川英治
、こういう風説が立ち始めた。それは、 「西涼の馬超が、韓遂と共に、大軍を催して、叛旗をひるがえした。都の留守をうかがって、今や刻々、許都をさして進撃している……....
私本太平記」より 著者:吉川英治
………」 「それも長くはあざむけまいが、今後十日のうちには、関東の野から、べつに叛旗をひるがえす者があらわれる。それまでの時を稼げばまずよいのだ」 「えっ、東国....
私本太平記」より 著者:吉川英治
も洩らさなかったが、ここ刻々な憂慮は、ほかにもある。――たとえば、六波羅が高氏の叛旗に大恐惶をおこし、急遽、そこの守りに、思いきった非常手段をとりつつあることな....
私本太平記」より 著者:吉川英治
京武者に弱味をおもわせ、いたずらに去就を迷わせる悪結果をよぶ」 「すでに、足利の叛旗とみるや、諸家の武門を脱走して、ぞくぞく、鎌倉さして行く兵も少なくないとか」....
随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
倉に残してきた妻の登子や幼子たちの未解決な運命などもこれからの課題である。高氏の叛旗は、あざやかに、六波羅攻略には成功したが、そのためには、最愛の妻子をこの大ば....
黒田如水」より 著者:吉川英治
、三木城は官兵衛を裏切った。いや全面的に、織田との離反を「交渉手切れ」と称えて、叛旗をひるがえし、城内の毛利加担勢力の急激な擡頭に委せて、ふたたび協力を芸州吉田....