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叛逆
「叛逆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
叛逆の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
学者に言われるような、薄っぺらな奴等が、先生の目を抜こうなぞと、天下を望むような
叛逆を企てるな。 悪事をするならするように、もっと手際よく立派に遣れ。見事に己....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
ろ少しもないように思われる。立派な試みはいくつかあったが(一九)。 翻訳は常に
叛逆であって、明朝の一作家の言のごとく、よくいったところでただ錦の裏を見るに過ぎ....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
と言うべからず。いわんや、世に頑愚固陋の徒あり、衆民多数の康福を主張するを指して
叛逆不臣の説となす、世に狡獪|姦佞の輩あり、国家権威の鞏固を唱道するを誣いて専権....
「征服の事実」より 著者:大杉栄
に征服者の一大負担となった。一時は勝利の誇りに駆られて、その権威に対するあらゆる
叛逆者を、見つかり次第に厳罰に処してもいたが、やがてこんなふうに一人一人別々に支....
「生の拡充」より 著者:大杉栄
を生ぜしめる動的美に憧れたい。われわれの要求する文芸は、かの事実に対する憎悪美と
叛逆美との創造的文芸である。」 今僕は再びこの問題にはいって、この三項の連絡を....
「続獄中記」より 著者:大杉栄
暗示したい。少なくとも、自分の幼少年時代のいっさいの腕白が、あらゆる権威に対する
叛逆、本当の生の本能的生長のしるしであったことを、書き現して見たいと。 僕は自....
「岡本一平論」より 著者:岡本かの子
はかなり利己的でもありました。 それゆえに氏は、親同胞にも見放され、妻にも愛の
叛逆を企てられ、随分、苦い辛い目のかぎりを見ました。 その頃の氏の愛読書は、三....
「紅白縮緬組」より 著者:国枝史郎
吠いたりな!」 「畜生で悪くば獣といおうぞ」 「問答無用、やあ方々、お令を恐れぬ
叛逆人を、討ち取り召されい討ち取り召されい!」 「おっ!」と叫いた声の下から、十....
「夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
たからなんだ。然し、動機は一言にして云い尽せるよ。奇蹟の翹望なんだ。ユダ(ユダの
叛逆は耶蘇に再生の奇蹟を見んがためと云われる)、グセフワ(奇蹟を見んがために、ラ....
「熱情の人」より 著者:久保栄
しての過去の形態を失うにいたったと観ることができよう。ただ創立当時の革新的意義と
叛逆的使命とは、その後の活動に期待することができなかったが、これは左団次以下、同....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
判決はもっとも恐ろしい刑罰を伴うに決まっていた。エリザベス女王のもとにおいては、
叛逆罪の世界を支配するものは法律ではなかった。法律に変わる恐怖が、そこを支配する....
「革命の研究」より 著者:大杉栄
は、いつも大胆を欠いていることを忘れる。この将来を革命家等は、彼等がそれに対して
叛逆して起った過去の形の下に、それを夢みている。過去は将来への彼等の飛躍にまでも....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
を養って、場合によっては
教育を受け、学問をするのを見て喜んで
いるうちに、ただ
叛逆人が出来上がるのだ。
メフィストフェレス
それからわたしは、自分で見....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
でに察しられたであろうか。私は大義名分の上から見て、吉野朝の悲運を導いた、尊氏の
叛逆を認容できないが、だからといって、吉野の廷臣がすべて英雄になったとはいいたく....
「古事記」より 著者:太安万侶
妃《きさき》になりました。 サホ彦の叛亂 ――サホ彦は天皇を弑殺しようとした
叛逆者であるが、その子孫は、日下部の連、甲斐の國の造等として榮えている。要するに....