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叡智
「叡智〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
叡智の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「富士」より 著者:岡本かの子
言にして、天体の日月星辰を運行《めぐ》る中に、新生の惑星が新しく軌道を探すと同じ
叡智が二人の中に駈け廻《めぐ》った。 やがて男は、女の機嫌を取るように、ぎごち....
「まざあ・ぐうす」より 著者:北原白秋
しないからである。子供というものはそうビクビクして教育しなくともよい。私は子供の
叡智《えいち》を信じている。 私はまたこれらの Nursery Rhymes ....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
経や過量な人為的知見にわずらわされず、強健な意力と、強靱な感情と、自然に哺まれた
叡智とをもって自然を端的に見る事のできる君のような土の子が――芸術の捧誓者となっ....
「振動魔」より 著者:海野十三
付かないように、極めて自然にことをはこばなければならないのだった。それは、いかに
叡智にたけた彼にとっても、容易なことで解決できる謎ではなかった。 だが幸運なる....
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
の神々しい美しさには、粗服の中にも聖ベアトリチェの俤があった。それが、高い思索と
叡智を語るものであることは云うまでもないが、全体の感じは妹とは違い非常に複雑で、....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
よう』と。……そういう秘密の歌のことを、どうして館林様が知ったものか――ああいう
叡智のお方だから、どこからかお知りなされたのであろう。――秘密の歌の前半まで知っ....
「銀三十枚」より 著者:国枝史郎
のであった。これが一見不愉快に見えた。しかしこれは一方から云えば、学者などに見る
叡智の相で、決して笑うことの出来ないものであった。額が不自然に狭かった。これも一....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
則的状態がすなわちロゴスと名づけられてきたもので、これの世界的経営の上から見れば
叡智ともいうべく、これを目的行動という方面からいえば Sollen ともいうべく....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
もたりないほどの願望とともに、噴き出しているようでございます」彼は彼女の「じつに
叡智のなかの
叡智をもってお書きくだすった匂い優しきお手紙に」感謝した。彼の船に水....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
に徹した『西行法師評伝』という名著があるし、川田順氏に『俊成・定家・西行』という
叡智ににおう好著と、『西行』(創元選書)という手頃の本がある。またその歌集につい....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
采をした男である。梵語のお経を長々読んだ後で、戒名をつけてくれた。 「崇徳院慈厳
叡智大居士」 このお坊さんは松島に戒名の説明をした。 「崇徳院と申し上げますの....
「天を怖れよ」より 著者:小川未明
、彼等の天性の美を見ることも出来なければ、造物主が彼等によって示さんとした天賦の
叡智、敏感、正直さというようなものも、ついに知られずにしまったのであります。もし....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
揺られて浮いたり沈んだり、辷ったり、落ちたりしている影も見た。何という落ちついた
叡智の持主であったろう。その羽は黒く紫に、その嘴は黄色く、よく横向に尻尾をあげあ....
「四つの都」より 著者:織田作之助
の一つの型を示してみた。ひとは彼を見て、微笑してほしいと私は希望している。微笑は
叡智の表現である。私はこの青年の知性というものを、いわゆる知性的な言動を一切描か....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
、おんみはあらゆる時と所との真実なる、永久に浄福なる、不変なる光である。おんみの
叡智は無数の法則を認めつつ、しかもおんみの行為は常に自由であり、おんみの行為の結....