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叢竹
「叢竹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
叢竹の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、そのうちに、 ぱーん! と竹藪の中で、大きな音がした。竹を伐った音である。
叢竹の中の一本が、ゆさっと仆れた。しばらくすると、無可先生は、尺八にするにしては....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
こは下屋敷の一部、名づけて隣帆亭という茶席。 初更ながら深沈とした奥庭、秋草や
叢竹が、程よく配られた数寄屋の一亭に、古風な短檠に灯をともしてパチリ、パチリ、と....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
い。――翌朝、頼春と菊王が眼をさまして、裏庭の流れへ、朝の嗽いに出てゆくと、もう
叢竹にかこまれた書院風の一室では、若い人々の気配にまじって、時親の笑い声もながれ....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
て静かに向き直って、初対面のあいさつをした。その音声は秀吉とちがって雪の夜を囁く
叢竹の如く沈重であり、言語はいやしくもむだを交じえない。そして一礼のうちにもその....