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口がうまい
「口がうまい〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
口がうまいの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
おぎんが品川に勤めている頃の馴染であった。 「この坊さんは斯う見えても、なかなか
口がうまいので、あたしばかりじゃあ無い、大勢の女が欺されたんですよ」 なにか昔....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
打ったので阪井は弁当をほうりつけたのです」 「うまいことをいうな、きみはなかなか
口がうまいよ」 「そういわなければ弁護のしようがないじゃないか」 「だがおれはい....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
悪な犯罪の目録に追加をするようなことはさせない、と誓ってください。あいつは雄弁で
口がうまいので、一度は私まであいつのことばにほだされましたが、信用なさってはいけ....
「巷説享保図絵」より 著者:林不忘
ろそかには思うめえぞ」
「はいはい。まことにありがとうございます――お前さんは、
口がうまいからねえ。かなわないよ」
磯五とお駒ちゃんは、声をあわせて、笑った。....
「濹東綺譚」より 著者:永井荷風
わたしはいくつ位に見えて。」 「二十一二に見えるが、四ぐらいかな。」 「あなた。
口がうまいから駄目。二十六だわ。」 「雪ちゃん、お前、宇都の宮で芸者をしていたっ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
せぬ。元の御恩は御恩として、いつまでも覚えておりまする」
「この頃の若い女子は、
口がうまい。ようそのように優しくいえたものじゃ。この婆は正直者ゆえ、そのように言....