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「口づ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

口づの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
あなた方には格別面白くも、又おかしくもございますまいが、ただ其折弟橘姫様御自身の口づから漏された遠き昔の思い出話――これはせめてその一端なりとここでお伝えして置....
耽溺」より 著者:岩野泡鳴
からだを押しつけて坐った。それッきりで、目が物を言っていた。僕はその頸をいだいて口づけをしてやろうとしたら、わざとかおをそむけて、 「厭な人、ね」 「厭なら来な....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
町へ帰って来てくれ。僕はそれを待っているぞ」 ドレゴは水戸の両頬にいくども熱い口づけを残して、遂に去った。そのとき彼の心に、美しい花束を抱いた若い女の幻がちら....
ルバイヤート」より 著者:小川亮作
方も知れず没する。 43 知は酒盃をほめたたえてやまず、 愛は百度もその額に口づける。 だのに無情の陶器師は自らの手で焼いた 妙なる器を再び地上に投げつける....
」より 著者:織田作之助
、恵まれないわけでもない。しかし、そのような時にも私の口は甘い言葉を囁かず、熱い口づけもせず、ただ欠伸をするためにのみ存在しているのであった。私は彼女に何の魅力....
中毒」より 著者:織田作之助
と思った。未練たらしい私は、彼女が化粧を直して私の部屋を出て行く時、せめて最後の口づけだけでもしたいと思った。が、その時たまたま……というより、その時もまた私は....
夜の構図」より 著者:織田作之助
すらまだ触れていないためだ――ということに気がつかなかった。 信吉が今日の昼間口づけをしなかったのは、情熱のない行為は唐突であってはいけない。 と、思ってい....
遍路」より 著者:斎藤茂吉
りになろうというところに腰をおろして弁当を食いはじめた。道に溢れて流れている水に口づけて飲んだり、梅干の種を向うの笹藪に投げたりして、出来るだけ長く休む方が楽で....
次郎物語」より 著者:下村湖人
いて、蠅が五、六匹しずかにとまっている。 彼はあたりを見まわしてから、薬罐から口づけに、冷えた渋茶をがぶがぶと飲んだ。それから飯櫃の蓋をとって、いきなりそのな....
夢幻泡影」より 著者:外村繁
なか娘らしい、初めて会った妻の姿、妙義山の山上で、深い山霧に包まれながら、初めて口づけした妻の姿、麻布宮村町の、あの崖下の妻の下宿で、褥《しとね》をともにした妻....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ゆったりとした平安な流れのままに、音もなく通っていった。河波はひたひたと柳の枝に口づけをしていた。光は細やかで茫《ぼう》として、空気はさわやかに、河は銀鼠《ぎん....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
弁信は背中につけていた銀壺を卸して竜之助の前に置き、 「さあ召上れ、このまま口づけに召上れ――杯《さかずき》も、柄杓《ひしゃく》もござりませぬ」 「では、遠....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
霊か相思の煙のたなびき おお我、ああ我、辛《から》きこの世に あまく得てしか熱き口づけ 「これは少々僕には解しかねる」と主人は嘆息しながら迷亭に渡す。「これは....
あなたも私も」より 著者:久生十蘭
に、古代の薄明をふくみながら、ひっそりと息づいている。 ケースのうえから、壺の口づくりのぐあいをながめているひとがある。足高のケースにおさまった壺の底づきぐあ....
五ヵ年計画とソヴェトの芸術」より 著者:宮本百合子
キーの小説をよんでもわかるようにロシアの農民は昔から、詩の形で書かれた長い物語を口づたえにして誦して来た。その伝統がハッキリここに現われていると思う。 現代の....