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口の世
「口の世〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
口の世の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「仙人」より 著者:芥川竜之介
《や》の暖簾《のれん》をくぐると、煙管《きせる》を啣《くわ》えていた番頭に、こう
口の世話を頼みました。
「番頭さん。私は仙人《せんにん》になりたいのだから、そう....
「彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
と考えながら下宿へ帰った。 十四 自動車事件以後|敬太郎《けいたろう》はもう田
口の世話になる見込はないものと諦《あき》らめた。それと同時に須永《すなが》の従弟....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
ッピイの発案なのよ。だから、キッピイのツモリじゃア、女の世話じゃなくッて、もうけ
口の世話のツモリだったんでしょうね。とにかく悪党よ。いいとこ、一つもない奴ねえ」....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
ば無償で引いてもらわれたのです。その電話の出来た始めの頃でした。郷里の若い娘の勤
口の世話を頼まれましたが、幸いに知人に電話交換局の人があって、そちらへ世話をして....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
も会っていないし好い口の出るはずもない。いずれ何処へか遣らなければならんから好い
口の世話をしてもらうように今日は近づきかたがた小山君の処へ遣った。小山君の妻君は....