口の端に上る[語句情報] » 口の端に上る

「口の端に上る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

口の端に上るの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
曽我の暴れん坊」より 著者:坂口安吾
の口添えで辛くも命を助けてもらった。祐経を父の仇と剣の稽古に励んでいるなぞと人の口の端に上るようになれば、こんどこそ命がない。 「おそろしい子供……」 兄の一....
早耳三次捕物聞書」より 著者:林不忘
が、家財道具もない家に、女の子と二人きりでぽつんと暮しているのだから、これは人の口の端に上るのは無理もあるまい。女はじつに眼鼻だちの整った、色の浅黒い江戸前のい....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
そすれ、不思議の因《もと》が洗われたという話は聞かず、新しい犠牲の名が毎まい人の口の端に上るばかりであった。四、五日前にも二人、昨日も昨日とて赤ん坊が一人地に呑....
火と氷のシャスタ山」より 著者:小島烏水
けて、日本アルプスの先達、ガウランドだの、ウェストンだのという名が、若い人たちの口の端に上るようになった如くに)。それから第五、第六の「あたかも」が、未だ続いて....