»
口の
「口の〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
口のの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
木のかげにあるベンチ。ただし今度は斜めになっている。ベンチの上には背むしが一人蟇
口の中を検《しら》べている。そのうちにいつか背むしの左右に背むしが何人も現れはじ....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
ょう。私はただ、私の俥《くるま》が両国橋《りょうごくばし》の上を通る時も、絶えず
口の中で呟《つぶや》いていたのは、「ダリラ」と云う名だった事を記憶しているばかり....
「河童」より 著者:芥川竜之介
ん》だ! とうとう僕は抱きつかれてしまった!」
僕はとっさに詩集を投げ出し、戸
口の錠《じょう》をおろしてしまいました。しかし鍵穴《かぎあな》からのぞいてみると....
「温泉だより」より 著者:芥川竜之介
らに違いないそうです。もっともこれがあの町の定説と言う訣《わけ》ではありません。
口の悪い「ふ」の字軒の主人などは、「何、すむやすまねえじゃねえ。あれは体に傷をつ....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
ら、
「じゃ十時頃にも一度、残りを注射して上げて下さい。」と云った。
看護婦は
口の内で返事をしたぎり、何か不服そうな顔をしていた。
慎太郎と父とは病室の外へ....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
待って下さいよ。」
二十《はたち》前後の支那人は新らたに厚い帳簿をひろげ、何か
口の中に読みはじめた。が、その帳簿をとざしたと思うと、前よりも一層驚いたように年....
「運」より 著者:芥川竜之介
ら、どんな目に遭《あ》うかも知れませぬ。
「そこで、逃げ場をさがす気で、急いで戸
口の方へ引返そうと致しますと、誰だか、皮匣《かわご》の後《うしろ》から、しわがれ....
「アグニの神」より 著者:芥川竜之介
う一分間遅れても、妙子の命はなくなります。遠藤は咄嗟に身を起すと、錠のかかった入
口の戸を無理無体に明けようとしました。が、戸は容易に破れません。いくら押しても、....
「江口渙氏の事」より 著者:芥川竜之介
近代的と云う語で形容しても好い。兎に角憎む時も愛する時も、何か酷薄に近い物が必江
口の感情を火照らせている。鉄が焼けるのに黒熱と云う状態がある。見た所は黒いが、手....
「狂女」より 著者:秋田滋
がひとり彼女のそばに附いていて、その女が時折り飲物をのませたり、小さな冷肉の片を
口のところまで持っていって食べさせてやったりしていた。絶望の底にあるこの魂のなか....
「初雪」より 著者:秋田滋
* * * この散歩路のほうに向って入
口のついた、小粋な構えの小さな家が一軒あったが、折しもその家から若い女がひとり出....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
無味乾燥ではない。電磁気廻転を発見して、踊り喜び、義弟をつれて曲馬見物に行き、入
口の所でこみ合って喧嘩椅子にかかりて、西向きの室から外を眺めつつ日を暮らし、終に....
「寡婦」より 著者:秋田滋
」 すると少年はもうなんいも云わずに、私のあとについて来ました。が、私たちが入
口の段々をあがろうとすると、私を呼びとめて、 「よござんすか、僕を棄てたら、自殺....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
りぷりして、不機嫌な女房連のように気むずかしげに不満の叫びをあげていた。納屋の入
口の前では、勇ましい雄鶏が気取って歩き、あっぱれな亭主か、勇士か、紳士のようだっ....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
あるきをする獣を怯えさせながら夜が明けるまで馳け※った。――女房はまた女房で、戸
口の石のうえにべッたり腰をついたまま、朝になるまで、おいおい泣いていた。 子供....