口を塞ぐ[語句情報] » 口を塞ぐ

「口を塞ぐ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

口を塞ぐの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
屋の仲間でもなく、ごろつき仲間でもなく、ひょっとすると例の屋敷の連中が秘密露顕の口を塞ぐために、急所の当身《あてみ》でも喰わせたかも知れません。まあ、大体のお話....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
居するという下心であったらしく、先ずそれまでは小普請に這入って、やかましい世間の口を塞ぐ積りで、自分から進んで無役のお仲間入りをしたのでしょう。それについても定....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
等に対する挑戦の意味もあるだろうが」 「莫迦な」熊城は憤懣の気を罩めて叫んだ。「口を塞ぐよりも針を立てよ――じゃないか。見え透いた犯人の自衛策なんだ。易介が共犯....
促織」より 著者:田中貢太郎
の細君は金を持って巫の所へ成の身の上のことを訊きにいった。そこには紅女や老婆が門口を塞ぐように集まっていた。成の細君もその舎へ入っていった。そこには密室があって....
決闘」より 著者:神西清
自分を抑えようと手で口を塞いでみたが、笑いは胸や頸の根にこみ上げて来て、手で口を塞ぐどころではなかった。 『だがなんてまあ馬鹿げたことだ』と、笑いこけながら....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
かせて、ちょこちょこと土間に降り立った。話なかばだから、驚いたのはに組だった。出口を塞ぐように立ちはだかって、 「親分、どちらへ――。」 言いかけた彼は、二度....