口を結ぶ[語句情報] » 口を結ぶ

「口を結ぶ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

口を結ぶの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
一九三二年の春」より 著者:宮本百合子
働きかけの問題などが課題とされた。 手帳へそれらを箇条書きにしていると、きっと口を結ぶようにしてそれを見ていた窪川いね子が、急に、 「ねえ、私もう、いやんなっ....
絶景万国博覧会」より 著者:小栗虫太郎
外には、はや終焉に近い、衰滅の色が現れていた。歯が一本残らず抜け落ちているので、口を結ぶと、そこから下がグイと糶り上って来て、眼窪までもクシャクシャと縮こまって....
二十歳のエチュード」より 著者:原口統三
絶頂に足を止めると、昂然と頭をあげて断崖の彼方を一|睨《にら》みし、さてその上で口を結ぶと、黙って平原のほうに帰って来た。 ――――○―――― ....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
術を、自ら夢想流と称し、人はてまえを呼んで、夢想権之助といっております」 彼が口を結ぶと、武蔵も礼儀を返して、 「拙者の家は、播州赤松の支流、平田|将監の末で....