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口上手
「口上手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
口上手の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「慈悲」より 著者:岡本かの子
あります。ここに一人の怠け者があって、それが口を上手にして縋って来たとする。その
口上手《くちじょうず》に乗ぜられ、ものをやったとする。それは慈悲に似て非なるもの....
「足迹」より 著者:徳田秋声
まっている座蒲団を側へ退けて坐りながら、不興気に火を掻き廻していた。自分独りでは
口上手のお増と喧嘩をすることも出来なかった。磯野の気心も解らなかった。 「また喧....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
迷惑、一生|可愛がって居様と思う男に。アレ嘘、後先|揃わぬ御言葉、どうでも殿御は
口上手と、締りなく睨んで打つ真似にちょいとあぐる、繊麗な手首|緊りと捉て柔に握り....
「源氏物語」より 著者:紫式部
態度に厭気《いやき》がして捨てて置く気になっていたが、頭中将の話を聞いてからは、
口上手《くちじょうず》な中将のほうに女は取られてしまうであろう、女はそれで好《い....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
あります。ここに一人の怠け者があって、それが口を上手にして縋って来たとする。その
口上手に乗ぜられ、ものをやったとする。それは慈悲に似て非なるものであります。おだ....