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「口上言い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

口上言いの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
りを踊りますから、だまされたと思って、二文すててごらんなさいよ」 得意になって口上言いが能書きを並べだしたものでしたから、それにつられて、あたりの者がどやどや....
」より 著者:島崎藤村
となく揃って、二階の欄の外を通り過ぎた。話も通じないほどの騒ぎで、狭い往来からは口上言いの声が高く響き渡った。階下では、種夫を背負った人が、見せに出るらしかった....
祭の晩」より 著者:宮沢賢治
です。それは大きな平べったいふらふらした白いもので、どこが頭だか口だかわからず、口上言いがこっち側から棒でつっつくと、そこは引っこんで向うがふくれ、向うをつつく....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
印籠《いんろう》というこしらえで、 「そいつぁ乙だ、一番その朝比奈《あさひな》の口上言いというのを買って出ようかな」 「福兄さんが朝比奈をやって下されば、巴御前....
第二菎蒻本」より 著者:泉鏡花
、鬢をべったりと出して、黒い目を光らかして、おまけに腕まくりで、まるで、売ますの口上言いだわね。 察して下さいな。」 と遣瀬なげに、眉をせめて俯目になったと....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
「先生、本当だんべえかね、本当に印度からこんなエライ槍使いが来ているのかね」 「口上言いの言うことは当《あて》にならねえが、それでもこのごろは、この見世物がばか....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
郎が、あらかじめ一座の成り立ちの口上を述べて、やがて予定の番組にとりかかる。この口上言いの風俗からして、観《み》る人の眼を新しくしたと見えて、その一言一句までが....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
人だかりがあります。その人だかりの真中に大きな万燈《まんどう》があって、その下で口上言いが拍子木を叩きながら頻《しき》りに口上を言っています。 安房の国 清澄....
文福茶がま」より 著者:楠山正雄
らえて、文福茶がまの綱渡りと浮かれ踊りの絵をかいた大看板を上げ、太夫元と木戸番と口上言いを自分一人で兼ねました。そして木戸口に座って大きな声で、 「さあ、さあ、....