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口伝え
「口伝え〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
口伝えの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「自覚について」より 著者:宮本百合子
ように、自覚という言葉を聞きなれて、しかもほんとうのその内容を知らないまま、ただ
口伝えに繰返していると思います。 自覚という言葉をここに借りて、わたしたちの現....
「親しく見聞したアイヌの生活」より 著者:宮本百合子
みたいのはアイヌの歌であります。彼等には文字がないので、昔からあった面白い歌も、
口伝えに代々伝えられて来たのですから、忘れられたり、知っていた老人がなくなったり....
「私の覚え書」より 著者:宮本百合子
りからは、一旦逃げのびた罹災者が、焼跡始末に出て来る為、一日以来の東京の惨状は、
口伝えに広まった。実に、想像以上の話だ。天災以外に、複雑な問題が引からまっている....
「水の女」より 著者:折口信夫
・淵などと感じるくらいにとどまったのは、無理もないことである。実は、詞章自身が、
口伝えの長い間に、そういう類型式な理会を加えてきていたのである。 一番これに近....
「魔都」より 著者:久生十蘭
願の日だと思うと、さすがにわちきも落着かない。「五人坊主」の呪いにはずれはないと
口伝えにもあるんだが、すると、いよいよ今晩鶴子が呪い殺されるのかと思って、どうに....
「山の人生」より 著者:柳田国男
ます。いずれの時代にこの大祓の詞というものはできたか。とにかくにかかる後の世まで
口伝えに残っていたのは、興味多き事実であります。 同じ祝詞の中には、また次のよ....