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口分
「口分〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
口分の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
ってまいります。自分は蔵前の六畳の座敷に居って、其処に膳棚道具棚がありますから、
口分をして一生懸命に油汗を流して、心を用い働いて、無事に其の日のお客も済んで、翌....
「ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
まわれますが、その翼の大きさは、七面鳥の翼の九倍からあるのです。それに、パンの一
口分も、驚くほど大きなものです。 王妃は黄金の盃で、大樽一箇分以上の飲物を、一....
「現代の詐術」より 著者:坂口安吾
な取引関係がつきまとっていることを想像すらもできなかった。 大化の改新によって
口分田という制度ができた。すると脱税や使役をのがれるために戸籍をごまかしたり、逃....
「土の中からの話」より 著者:坂口安吾
にして良俗に反するものと反感をいだく始末なのである。 大化改新のとき農民全部に
口分田というものを与えた。つまり公平に田畑を与えたわけであるが、良田も悪田も同じ....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
大化以後においては原則として一切の部曲は解放せられ、公民の戸籍に編成せられて
口分田の班給を受け、ことごとく農民すなわち大御田族となった筈であるが、事実におい....
「遠野物語」より 著者:柳田国男
り。 七三 カクラサマの木像は遠野郷のうちに数多あり。栃内の字|西内にもあり。山
口分の大洞というところにもありしことを記憶する者あり。カクラサマは人のこれを信仰....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
ばいやしくも国家の公民として、戸籍に登録せられた程のものは、原則としてことごとく
口分田の班給にあずかり、自らこれを耕すところの農民、すなわち大御田族であった筈で....
「美しい日本の歴史」より 著者:吉川英治
もあったろう、宝亀三年から四年にかけてインフレがおこった。彼らは自分持ちの宅地や
口分田まで質入れして辛くもそんなときを凌いだ。その遣り繰りのためにある“月借銭”....