口分田[語句情報] » 口分田

「口分田〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

口分田の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
現代の詐術」より 著者:坂口安吾
な取引関係がつきまとっていることを想像すらもできなかった。 大化の改新によって口分田という制度ができた。すると脱税や使役をのがれるために戸籍をごまかしたり、逃....
土の中からの話」より 著者:坂口安吾
にして良俗に反するものと反感をいだく始末なのである。 大化改新のとき農民全部に口分田というものを与えた。つまり公平に田畑を与えたわけであるが、良田も悪田も同じ....
間人考」より 著者:喜田貞吉
大化以後においては原則として一切の部曲は解放せられ、公民の戸籍に編成せられて口分田の班給を受け、ことごとく農民すなわち大御田族となった筈であるが、事実におい....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
ばいやしくも国家の公民として、戸籍に登録せられた程のものは、原則としてことごとく口分田の班給にあずかり、自らこれを耕すところの農民、すなわち大御田族であった筈で....
美しい日本の歴史」より 著者:吉川英治
もあったろう、宝亀三年から四年にかけてインフレがおこった。彼らは自分持ちの宅地や口分田まで質入れして辛くもそんなときを凌いだ。その遣り繰りのためにある“月借銭”....