口吻を洩らす[語句情報] » 口吻を洩らす

「口吻を洩らす〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

口吻を洩らすの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ら外へは出てやしないのだから」と異様に矛盾した、二様の観察をしているかのような、口吻を洩らすと、熊城は驚いて、 「冗談じゃない。君はこの事件にけばけばしい装幀を....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
。それに根岸が彼が支倉の留守宅で支倉の妻に挑みかゝった事を、薄々知っているらしい口吻を洩らすので、流石の浅田もすっかり諦めて終って、根岸の云い放題になったのだっ....
仮装人物」より 著者:徳田秋声
。 「いいもんだな先生んとこは、家が立派になって。」 葉子は笑談のように羨望の口吻を洩らすこともあったが、大枚の生活費を秋本に貢がせながら、愛だけを独占しよう....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
、京一郎と連れ立って、遠方へでも走って行ってしまおうと、心巧みをしているような、口吻を洩らすようなことがあった。しまいには露骨に勧めるようになった。 「若い時期....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
が如くであるべきである。それにもかかわらず、とかくに自己を挙げて京伝を貶する如き口吻を洩らすは京山のいう如く全くこの人にしてこの病ありで、この一癖が馬琴の鼎の軽....