口少な[語句情報] » 口少な

「口少な〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

口少なの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
て、かすかにでもそう感ぜねばならぬのが苦しかった。それゆえ彼は已むを得ずますます口少なになった。何もかも一度に二人に言いきってしまった時に感じるだろう心のすがす....
咲いてゆく花」より 著者:素木しづ
しみの嬉しさの微笑が、やさしく頬に浮んだ。『あんまり暑かったから――』 少女は口少なく云った。兄は妹がかぎりなく優しく見えた。そして美しきものに対するある隔意....
黒田如水」より 著者:吉川英治
けが際立って白かった。軍議の時など、藪の中に一輪の白椿が咲いているように、いつも口少なく秀吉の側にいた。 けれど彼のことばを聞けば、聞く者の方が爽やかになるの....