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口巧者
「口巧者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
口巧者の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「坑夫」より 著者:夏目漱石
い。いやしくも人間たるものが金儲《かねもうけ》の意味さえ知らないで、こむずかしい
口巧者《くちこうしゃ》な事を云うから、気の毒だと云うのでどてらは笑ったのである。....
「道草」より 著者:夏目漱石
夫には敵《かな》いませんから」 健三はむしろ真面目《まじめ》であった。僻みとも
口巧者《くちごうしゃ》とも思わなかった。 「女は策略が好きだからいけない」 細....
「茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
何なる訳か、 今世の有識社会は、学問智識に乏しからず、何でも能く解って居るので、
口巧者に趣味とか詩とか、或は理想といい美術的といい、美術生活などと、それは見事に....
「三国志」より 著者:吉川英治
けて城を出たのだから、母公のおいいつけでなければ帰らぬと仰せられます」 「何の。
口巧者な。な、なぜいわん。こちらは呉侯の厳命であるぞ」 「呉侯はわが兄。兄妹の間....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
事とは何ンだ。山分けとは何ンだ。この外道めが」 それに対して、なおまだ、なにか
口巧者に、説得しようとする八郎太に、多くもいわせず、いきなり機先を制して、伝次の....