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「口拍子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

口拍子の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
猿飛佐助」より 著者:織田作之助
わい」 「おのれの女房は、眼っかちの子を生みよるわい」 などと、何れも浅ましく口拍子よかった中に、誰やら持病に鼻をわずらったらしいのが、げすっぽい鼻声を張り上....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
た歌の人となりました。 チーカロンドン、ツアン パッカロンドン、ツアン と、口拍子を歩調に合わせて、 姐在房中《ツウザイワンチョン》 繍※繍花鞋※《シウリ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
チ、カチ、カチ、カチ」 それは燧《ひうち》をきった音であるか、ピグミーの軽薄な口拍子であるか知れないが、とにかく行燈に火が入りました。 「さあ、弁信さん、今晩....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
げ上げる、右へ泳ぐのを左で受けたり、左へ流れるのを右で受けたりして、合《あい》の口拍子には、 トコトンヤレ トンヤレナ とはしゃいでいる。 それに頓着をし....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
べると郷土の人たちの附けた名は大抵はもっと実際的であった。歌にもうたわれず文句の口拍子にも乗らぬような草の名は、生れたかも知らぬが承認せられてはいない。というよ....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
際の唱え言で、烏|勧請は即ち烏を迎えて、饗応をするという意味であったのを、後には口拍子に猫勧請を付添えたものと思われる。 自分はそういって独りで感心していると....