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「口明け〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

口明けの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
なところに潜んでいた。角十ではそれがはなはだしかったのだ。その年の八月、小草山の口明けの日から三日にわたって、金兵衛は毎日のように双方の間に立って調停を試みたが....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
軍家の没落もいよいよ事実となってあらわれて来たころは、この山家ではもはや小草山の口明けの季節を迎えていた。 「半蔵、江戸のお城はこの十一日に明け渡しになったのか....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
、あまりに忌いましかったので、おれにかまうな、あっちへ行けと言ってやったが、まだ口明けだからと執拗く言うので、早く追い払おうと思ってポケットの金を出しにかかると....
魔都」より 著者:久生十蘭
酒場でわれわれ六人が有明荘の忘年会をやり、「カーマス・ショオ」のバロンセリがぜひ口明けをしてくれというんで、われわれ六人とショウの六人とひッつるんで「巴里」を出....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
り、柏木村では総オコナイともいって正月八日、その他も多くは年頭三箇日すぎて、山の口明けと同じ日だというのが湖北とは変っている。祭の周旋人は前年のうちに結婚した者....